今回の #先輩PMに質問だ 、テーマは「マイルールは何ですか? Vol.4」です!
前回の「マイルールは何ですか? Vol.3」に引き続き、第一線で活躍する先輩PMの方々が働く上で心がけているマイルールや行動指針を聞いています。
今回は、MNTSQ、SORABITO、TableCheck、クロスマート、Finatext、ROUTE06、Re:Build、エス・エム・エスなどで働く先輩PM(プロダクトマネージャー)の回答をご紹介します。
それでは先輩PMたちのご回答を紹介していきましょう!
「#先輩PMに質問だ」とは、PMノートで繋がりのある総勢30名以上の先輩PM(PMノートでインタビューさせていただいたPM、PMソウダンに参画いただいているPMの皆さん)に、皆さんからお寄せいただいた質問を投げかけて、その回答をお届けしていきます。
先輩PMに回答して欲しい質問の投稿方法はこちら。
目次
MNTSQ株式会社 川瀬 圭亮さん
とにかく「決める」ということが大事だと思っています。
決めるためには自信を持つことが大事で、自分がプロダクトのことをしっかり考えて、色々な情報を集めることで、自信を持って決められるようになります。あとで決めても問題ないものであっても、今決める場合とあとで決めることでどっちがメリットあるのかということを考えた上で、今すぐ決められることはバシバシと決めていくようにしています。そのため、僕はプロダクトデリバリーや実行フェーズに強みを持っているPMだと自負しています。
インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-30/
SORABITO株式会社 遠藤 俊太朗さん
みんながやりたがらない難しい課題を、誰よりもやりたいと思って取り組んでいると思います。
現在、管理職に就いていますが、難しい課題や誰しもがやりたがらない課題を率先してやらない上司に周りはついてこないと思いますし、難しい課題が解けた時は面白くて嬉しく思えると実感しています。
当然人間なので、その課題に取り組む前は、ネガティブに感じることはあります。しかし、実際に取り組んでみると、それが楽しくて夢中になっていく自分に気づき、自分はその状況に居ることが好きなんだろうなと感じています。
特に私が向き合っている業界というのは、DXはおろか、PCすら触りたくないという風潮があるため、それを変革していく難しさというのはとても感じます。システム開発の業界変遷をたどると、従来はSIerや受託開発が台頭し、「良いシステムが完成したらそれでおしまい」というのが一般的でしたが、現在では「良いシステムを作っても使ってもらわないと意味がない」という風潮にシフトしています。ですから、旧態依然とした業務が根強く残っている建設業界やレンタル業界と向き合っていると、使ってもらうという方向に仕向けていくのがより難しいなと感じています。
インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-26/
株式会社TableCheck 岡本リリーさん
Autonomy(オートノミー=自主性)とHarmony(ハーモニー=調和)というものを非常に重視していて、メンバーが自主的に行動できて、それでいて皆が同じベクトルを向いている環境を作ることを強く意識しています。
それを実現するため、アラインメント(各ステークホルダーが歩調を揃えるために必要な調整ごと)が出来ているか、それを実行するための軸、ビジョン、定義を設定しているか、そして日々の業務でステークホルダーに伝達しているか、というチェックを意識づけて行っています。
インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-22/
クロスマート株式会社 杉原 達也さん
僕はとにかくサンドバッグにされるようなたたきを作ることを意識しています。ミーティングにおける議事録やたたき台がないと議論が空中戦になっちゃうことが多いので、自然発生的なミーティングでも僕が最初に画面共有をして、話した内容を書き出し、インデントなどをつけて構造化する、そして決定事項を洗う、ということは露骨にやるようにしています。
あとは、営業時代から意識していたのが、ホワイトボードがない時に備えて必ずノートを持っていて、書き出しながら共通認識をとるというのは癖づけてやっていたりします。オンラインに切り替わった今でも、パワポを開いて、四角や矢印のオブジェクトを並べて図にまとめて認識合わせをするという形で実行していて、馴染んでいるマイルールかと思います。
また、エンジニアからフィードバックを得るために、風通しをよくすることを意識しています。非エンジニアとしては、ビジネスの貢献度合いなどは評価したり讃えたりはしますが、エンジニアとしての評価をするべきではないと思っていて、常にエンジニアへのリスペクトを忘れないこと。エンジニアがユーザーのことを考えてプロダクトをこうした方がいいという意見があれば、それを積極的に受け入れて一緒にいいものを作っていくことが大切だと考えています。
インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-18/
株式会社Finatext 太田 渓佑さん
- スピード
実際にやる前に緻密に考えられたらいいですが、緻密に考えたからといって上手くいかないケースもあり、やってみなきゃ分からないと思うんです。
何でもかんでもやればいいかというとそうではないと思いますが、70〜80%くらいの精度になって上手くいくかどうかはやってみないと分からないのであれば、そこからああでもないこうでもないと1週間くらい時間をかけるのであれば早くリリースしてしまうべきだと思うのです。
その結果、上手くいかなかったらその失敗から学べばいいと思います。
ただし、機能を作ってリリースしてしまったら簡単にオミットできないようなものはもちろん慎重にリリースする必要はあるので、あくまでもスタンスとしては意識してやりたいということです。 - 即レス
開発を進める上でSlackベースでディレクターやエンジニア、デザイナーとコミュニケーションをとることが多いのですが、彼らの成果を最大化するためには手が止まらないようにする必要があるため、依頼されたことや確認されたことに対して即レスするようにしています。
ハイアウトプットマネジメントという本に、組織の成果を最大化するためにはスループットが大事であると書かれているのですが、正にこれだと思っています。 - 見えない前提条件に縛られない
自分の話していることや考えていることがいつの間にか目に見えない前提条件を設定していることが結構あると思います。
そもそも自分が発している言葉や考えていることの前提条件って何だっけ?と意識的に確認して、取り払うようにしています。
インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-14/
株式会社ROUTE06 松本 均さん
派手なことをしたいという思いが全体にあるので、ちゃんとお客様の課題解決はしますがあえて風呂敷は大きく広げるようにします。
目に見える分かりやすい課題のみにフォーカスするのではなく、本当の根本原因は何か?と視野を広げ、組織のもっと深い所にも踏み込んでいきます。
課題解決一つするにしても、言われたことだけやりますではなくて、周りも含めて一通りすべての課題を解決できるような形で行いたいと思っています。
そのために、次の2つの行動指針を大切にしています。
- 自分のスキルアップを怠らないこと、必要な情報のインプットを欠かさないことによって、実行力を強化すること
- 自分一人で派手なことは出来ないので、周りの仲間を巻き込んで、個人ではなくてチームとして行うこと
インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-10/
株式会社Re:Build 鈴木 孝之さん
自分がエンジニア出身というのもあり、ビジネスサイドの要望もしっかり聞きつつ、いかにエンジニアが開発しやすい環境を作り上げていくかを意識しています。
バランスが重要で、どちらかが疎かになってしまうと上手くいかないと思います。
エンジニアがワクワクするようなプロダクト作りができるようにできる限り最新の技術を使うけど、開発スピードは落とさないようにまずはミニマムな範囲で使うといった形でバランスを意識しています。
インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-6/
株式会社エス・エム・エス 田中 達規さん
「誰の」「何のために」を考え抜くようにしています。
リボン図のサービスって板挟みになりがちで、どちらか一方のためにしかならない機能や改修がよく出てきます。
ですが、私はどちらかのためにしかならないサービスはやらないと決めています。
「なんのためにやるのか=WHY」をしっかり考えるようにしています。
「企業さんがこう言っているから」はNGで、その背景にある課題は何なのかまで必ず深掘りします。
そこに自分自身が納得できないと、エンジニアにも納得してもらえないので。
そこに通づるのですが、現地・現物を見るということも大切にしています。
「クライアント留学」と呼んでいるのですが、クライアントさんのところに行き、数時間〜丸一日張り付いてクライアントさんの業務を観察するということをして理解を深めていますね。
学生さんへのユーザーインタビューも行っています。
あと、SQLを自分で書いてデータを出したりもしていますね。
誰かに頼んでもいいんですけど、感覚を養う意味も含めて自分で出してしまうことが多いです。
インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-2/
先輩PMへの質問の投稿方法
先輩PMに回答して欲しい質問は、 質問投稿フォーム から登録するか、twitterで 「#先輩PMに質問だ」 のハッシュタグを付けて投稿してみてください!最後に
先輩PMのみなさんのマイルールはいかがでしたか?
1時間のオンライン相談で、詳しい話を聞くことができる先輩PMもいらっしゃいますので、ご興味ある方はPMソウダンものぞいてみてください!
次回のテーマは、「いい企画をつくるための工夫は?Vol.1」です!
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