#先輩PMに質問だ「いい企画をつくるための工夫は?Vol.1」

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今回の #先輩PMに質問だ 、テーマは「いい企画をつくるための工夫は?Vol.1」です!

先輩PMの皆さんに、いい企画(=質の高い企画や課題に対して筋のいい打ち手)を生み出すために工夫されていることをお伺いしました。

今回は、Mosh、PIVOT、MNTSQ、STORES、SORABITO、マネーフォワード、TableCheck、ROBOT PAYMENTなどで働く先輩PM(プロダクトマネージャー)の回答をご紹介します。

それでは先輩PMたちのご回答を紹介していきましょう!

#先輩PMに質問だ」とは、PMノートで繋がりのある総勢30名以上の先輩PM(PMノートでインタビューさせていただいたPM、PMソウダンに参画いただいているPMの皆さん)に、皆さんからお寄せいただいた質問を投げかけて、その回答をお届けしていきます。
先輩PMに回答して欲しい質問の投稿方法はこちら

前回の「マイルールは何ですか? Vol.4」では、第一線で活躍する先輩PMの方々が働く上で心がけているマイルールや行動指針をお届けしました。

Mosh株式会社 金川英弘さん

ユーザーがどのような行動をとっているのかの、具体的な事実に着目するようにしています。

1つの方法としては、新しく利用開始したクリエイターの情報を通知するSlackチャンネルがあるため、今まで想定していなかったようなユースケースが出てきた場合には特に注目して見るようにしています。MOSHはヨガ・フィットネス・コーチング・占いなどの幅広いジャンルで活用いただいており、かつユースケースとしても1:Nのオンラインレッスン・動画コンテンツ提供・店舗の予約など多岐にわたるため、どのような課題の種があるのか常に目を見張っておく必要があるからです。

またSlackチャンネル以外でも、週次で売上が高かったクリエイターをリスト化して、どのクリエイターがなぜ売れているのかを極力N=1で捉えるようにしております。これらは僕自身も見ているものの、他のPMやBizチームでN=1の事例探索に長けたメンバーも多いため、Slack上でそういった発見や議論が日常的に活発に行われている環境なのもプラスになっています。

もう1つとしては、ありきたりですが上記のようなプロセスでピックアップしたクリエイターへのインタビューも重視しています。両方に共通して言えることは、1人1人のクリエイターにまずは深く着目して、事実を捉えにいくということかなと思っています。

インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-34/

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PIVOT株式会社 蜂須賀 大貴さん

キャッチアップするためのアンテナを立てることを大切にしています。

先人たちが導いてきたものに触れるために本を読み、最新情報のインプットのためにニュースを見る。そしていろんなプロダクトに触れる、といったこれらの取り組みで、いろんな引き出しを持つことができます。筋の良い打ち手というのは時代や自分達の置かれたステージによって変わってくるものですから、いろんな引き出しを持つということは様々な状況に対応するために有効だと考えています。

もちろん、仮説構築にも力を入れており、主にユーザーインタビューと定量データをソースとした定性・定量分析を日頃行っているだけでなく、PIVOTの場合だと、Twitterのハッシュタグ”#PIVOT”でエゴサーチが出来るので、それも結構実践しています。そして、TwitterでPIVOTに対する要望を呟いているユーザーに、「ありがとうございます。ぜひ検討させて頂きます!」といったレスを送ることで、自ら発信することと、それを実現した後に、ユーザーのエンゲージメントを高め、ファン作りにも役立っていると感じています。

インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-32/

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MNTSQ株式会社 川瀬 圭亮さん

透明性の確保は特に意識しています。今、誰がパツパツな状況なのか、この人はうまくいっているのか、などを誰かが知りたい時に知れる状況を作ることで、誰かがまずい状況の時にフォローしやすくなります。そして、人の巻き込みを積極的に行い、レビュー頻度を上げることでプロダクト仕様の確度を高めることに役立っています。

また、透明性の確保をすることは、社内外での期待値調整にも役立ちます。例えば、別のプロジェクトが大変な状況になっているということが可視化されていれば、個社対応を要望されている方たちが「今、その機能が実装されないのは何故なのか」ということにヤキモキせず、それよりも優先順位が高いものは何なのかがわかり、メンバーやお客様含めてみんなが納得感を持てるようになると実感しています。

インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-30/

STORES株式会社 浅田 純史さん

とにかくお客様の話を聞くことです。

表面的な話だけではなく、とにかく「なぜ」の問いかけを行うことが重要です。

ちょっとした思いつきなどで、『この機能が欲しい』と言われることはよくありますが、『なぜこの機能が欲しいのか?』『もっとこうした方が良いのではないか?』という問いかけを当たり前にできるように心がけています。

インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-28/

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SORABITO株式会社 遠藤 俊太朗さん

何よりも愚直にユーザーと向き合うことだと思います。圧倒的にヒアリングしたり、必要があればその現場でスタッフと一緒に働くという経験を通し、彼らが感じているペインを知るということが大事だと考えています。

ただ、ユーザーに向き合いすぎると、そのユーザーの課題の解決につながっても他のユーザーを救えなくなることもあるため、ある程度対極なスタンスは持つようにしています。自分達なりの「このプロダクトで何を解決したいのか」という意識を持って、徹底的にユーザーと向き合ってバランスをとっていくということは重要ではないかと考えています。

インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-26/

株式会社マネーフォワード 植竹 広佑さん

①「Whyを突き詰める」

基本ですが、ユーザーのことをよく知る、プロダクトのことをよく知ることがまず必要です。

②「前提を疑う」

システムがこうだから、会社の制約的にこうだから、とよく耳にすることがあると思いますが、『実はその制約って取っ払えるんじゃない?』からちゃんと考える(疑う)ようにしています。打ち手も増えてくるし、変にかかっている制約は疑って適切に外していくことが大事です。

③「合議をし過ぎない」

色んな人に叩いてもらって合議をすると、遅くなり、角が取れて無難なものになって刺さらなくなってしまいます。失敗は減るかもしれませんが、『それは果たして成功と言えるのか?』というような状態にもなりかねません。

「本当にユーザーのことを考えて、熱量を持ってやる人が、ちゃんとリードしてその人が本当に良いと思うものを出す」ことが成功の秘訣だと思うので、あまり人の話を聞き過ぎないことが実は重要だと思っています。

特に『(感覚的に)違うんじゃないの?』『(経験則から)それ売れないよ』みたいな発言は、話半分でいいかなと思っています。笑

インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-24/

オンライン相談申し込み:https://mosh.jp/services/57856

株式会社TableCheck 岡本リリーさん

これはPdMの強みを最も生かせると捉えているのですが、ビジネスと目標が一致しているかを強く意識しています。

例えばエンジニアの場合、”How?(どうやって作るのか?)”という意識は非常に優れているのですが、PdMが作る企画はどの職種よりも”Why?(なぜ作るのか?)”がしっかりしていると自負しています。この”Why?”が強い企画については、VCなどから投資してもらう際に行われる解決したい問題、マーケットの規模、なぜ自社がやるのかなどのポイントを明らかにするピッチデックのイメージが参考になると思います。

また、企画を練る際にはなるべく多くのスペシャリストから意見を集めるようにしています。様々な横のつながりから技術的難易度やコストなどをある程度リサーチし、企画を形作っていくようにしています。

インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-22/

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株式会社ROBOT PAYMENT たもりょうさん

全てはユーザーありきなので、ユーザーの声を聞くことを一番重要視しています。

特に一次情報が大事なのでCSと一緒に機能のヒアリングをしたり、営業の商談に同行したり(今は録画を見たり)してユーザーのペインを探って企画の解像度を上げることを意識しています。

次の段階として、成功確率を高めるために、実現するためのアセットとして何があるのかの特定と、開発の見積り精度を高めることを意識しています。

インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-20/

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フリーランス Soya Tanakaさん

ターゲットユーザーに憑依して、まずは自分の直感を信じて企画を作り、周囲の人に壁打ちを行いフィードバックを得て改善していくことが多いです。

(FiNCでやっていた時は、自分がまさにターゲットユーザーだったので、あえて憑依させる必要はありませんでした。)

企画を行う際に、

  • いきなり参考サイトやアプリなどを見ない
  • 定量で見過ぎない

は注意しており、ターゲットユーザーの課題から定性で考えて、定量で答え合わせするということが多いです。

また、課題設定時は、誰の課題か分からないようなことを空想ででっちあげないことは意識しています。

これをどれだけ改善できるとKPIが上がって目標達成できるからこの人たちをターゲットとしてこれを課題として設定しようという逆算は、自分の経験上うまくいかない気がしていて、こういうターゲットのこの課題を解決するためにこういうプロダクトを作ろうという考え方であるべきだと思っています。

インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-17/

先輩PMへの質問の投稿方法

先輩PMに回答して欲しい質問は、 質問投稿フォーム から登録するか、twitterで のハッシュタグを付けて投稿してみてください!

最後に

先輩PMのみなさんの「いい企画をつくるための工夫」はいかがでしたか?

1時間のオンライン相談で、詳しい話を聞くことができる先輩PMもいらっしゃいますので、ご興味ある方はPMソウダンものぞいてみてください!

次回のテーマは、「いい企画をつくるための工夫は?Vol.2」の予定です!
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