#先輩PMに質問だ「マイルールは何ですか? Vol.3」

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今回の #先輩PMに質問だ 、テーマは「マイルールは何ですか? Vol.3」です!

前回の「マイルールは何ですか? Vol.2」に引き続き、第一線で活躍する先輩PMの方々が働く上で心がけているマイルールや行動指針を聞いています。

今回は、enechain、SmartHR、サイバーエージェント、enpay、マネーフォワード、Salesforce.com、フライウィールなどで働く先輩PM(プロダクトマネージャー)の回答をご紹介します。

それでは先輩PMたちのご回答を紹介していきましょう!

#先輩PMに質問だ」とは、PMノートで繋がりのある総勢30名以上の先輩PM(PMノートでインタビューさせていただいたPM、PMソウダンに参画いただいているPMの皆さん)に、皆さんからお寄せいただいた質問を投げかけて、その回答をお届けしていきます。
先輩PMに回答して欲しい質問の投稿方法はこちら

株式会社enechain 大橋 奎哉さん

転職を結構しており、すぐに成果を出すというか、すぐにみんなから信頼を得られるように行動するようにしています。

転職して新しい会社で働き始める上で、自分はこうだからとか、前職ではこうやってましたという考え方を押し付けることは、ちょっと微妙だと考えています。というのも、現職では何らかの過去の経緯があったりしてその形になっている場合もあり、その背景を知らずに言うだけでは相手としては気持ちが良いものではないからです。

その上で、私はどうしているかというと、「その組織で欠けているピースは何か?」をすぐに見つけることを自分に課しています。

その組織において、本来はやるべきだけど、欠けているピースが絶対あると思っており、そこに必要なピースを演じきる、行動で見せることが最初は大事です。

どこの組織でも程度の差はあれど、「この人は何ができるのだろうか?」と、期待をしながら値踏みをする感じで見てるわけです。

そのタイミングに、「やりたいとは思っていたが、忙しく進められていなかったことを、新しく入ってきた〇〇さんが進めてくれた」とか、「〇〇さんが新しいやり方を実践されていたけど、こうやってやってもいいんだ」など、いい意味でのサプライズを起こすことが大事だと思っています。

インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-31/

株式会社SmartHR 松栄 友希さん

プロダクトマネージャーとしてであれば、積極的にトライする事だと思っています。

自分もチームメンバーに対しても一緒で、『不確実性が高い世の中なので、失敗するさ!』と思っており、失敗は前進であって仮説が間違っていたと学んだ結果だと考えています。

そのため、どんどんトライしてそこから学ぶことを大事にしており、周りに対しても失敗と学びができる環境を提供しようと思っています。

インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-27/

株式会社サイバーエージェント 加納 謙吾さん

『他者への想像力を持って仕事をすること』

サイバーエージェント社内でよく使われている言葉なのですが、PMやディレクターは人とコミュニケーションをすることがメインの仕事だと思っており、関わる相手のことを最大限慮って仕事をすることを最も心掛けています。

また、前述した通り、周囲のメンバーのクリエイティビティを最大化することで成果を最大化することに取り組んでいるため、その人たちのモチベーションが下がってしまうとか、動きづらくなってしまうことを極力排除したいと思っています。

僕の性格もあると思うのですが、「あのシーンではこう表現しておけば良かった」と言葉の一つ一つに対して、寝る前に振り返って反省することがあります。(言葉の語尾レベルでも)

インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-23/

株式会社enpay 田野 晴彦さん

CTOとして、プロダクトへの機能追加は長い目で見るようにしています。目先にあるユーザーからのニーズや取り込むべき要望があっても、プロダクトを機能させるアーキテクチャが歪んだ形にならないようコントロールし、綺麗に積み上げていかないと、持続的にエンハンスするのが困難になってしまいます。

一方、システム開発のプロジェクトにおいては、半年〜1年といった長期間開発リソースを占有するような大規模なプロジェクトもしばしば行われます。特に技術的負債の返却などは、長い工期を伴うにもかかわらず、ユーザーや社内のセールス担当者からはプロダクトの何が良くなったのかが伝わりにくい開発といえます。言い換えると、プロダクトのモメンタム(≒成長の勢い)が鈍化しているように見えてしまいます。

そうならないように、リリースノートを始め、様々なチャネルを通して、「今回のリリースでこういう部分が良くなった」というのを声高らかに発信し、「プロダクトの成長を演出する」ことも積極的にやるようにしています。

インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-19/

株式会社マネーフォワード 辻 修平さん

行動指針としては、「User Focus」が絶対的なものとなっています。

迷った時は常にユーザーに立ち返るようにしています。

また、マイルールとして、「細くあれこれ指示しない」ようにしています。

自分が思う優れたPdMというのは、優秀なエンジニアやデザイナーが最高の仕事ができるようにサポートすることがメインだと思っています。

よく、優秀なエンジニアとそうではないエンジニアの生産性には10倍の開きがあると言われますが、PdMも同じで、チームの生産性が10倍くらい変わるんだろうなと思っていて、僕は10倍×10倍でチームが100倍の生産性を出すことを目指しているので、チームがいい仕事をし続けられるようにサポートすることを大事にしています。

インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-15/

米国 Salesforce.com Kazuki Hayakawaさん

営業やプリセールスエンジニアの方から「こういうお客様の要望がある」といった感じで、PMは社内からリクエストを受けることが多いと思いますが、その際のコミュニケーションのしかたはすごく心掛けています。

まずはリクエストの意図や背景をしっかりと聞くことがすごく大事だと思います。

と言うのも、やはり営業のビジネスサイドとプロダクトの人間は話す言語が違うのです。

そこの言語が違うと、話が噛み合わなくなり問題になってしまうので、そこを上手く行き来できる翻訳者でなければいけないと思っており、プロダクトとビジネスとの言語の翻訳者になるような立ち振る舞い方をしています。これはプロダクトマネージャーの教科書などでも言われていますよね。

営業さんから「この製品をお客様が購入を検討していて、将来のロードマップについて情報を知りたいんだけど教えてくれない?」というリクエストが来ることがよくあります。

ここで言う「ロードマップ」は「この機能のここの画面のこの部分がこうなって、パフォーマンスがこう変わって、こういう機能が使えるようになって」という機能のディテールのロードマップじゃないことが大半で、「その製品に投資をして、そこに乗っかってもらうための大きなビジョンを知りたい」ということが多いのです。

逆に、今度はプロダクトサイドが営業サイドによく言うのが、「この製品は将来の機能なので、まだ仕様とかはっきりできていないですし、詳細には言えません」というフレーズです。営業サイドとしては、「そうじゃなくて、もっと大まかにここを知りたいんだけど」ということがあると思います。プロダクトの言語で話しちゃうと、営業さんから「なんだこいつ、全く情報開示しないで、なんか冷たいやつだな」とか、「システマチックな回答しかしてこなくて、頼ってもダメだな」というふうに思われてしまいかねません。

こんな時は、元々私はプリセールスとして営業側にいたので、ビジネスの言語でプロダクトの状況や将来のことを伝えるようにしています。

そのように、聞く時と話す時、ちゃんとビジネスとプロダクトの言語を上手く通訳できる翻訳者になるように日々心掛けています。

インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-11/

株式会社フライウィール 横井 啓介さん

僕個人が、単にその事業としてとか、プロダクトとして成功することだけだとあまり面白くないので、会社や組織の中で社員皆がモチベーション高くワクワク楽しく仕事ができるようにすることを意識しています。

なので、よくやるのがSlackでふざけられるとか、空気を読まない発言が許されるとか、このご時世特に皆の姿が見えにくいので、皆が少しでもモチベーション高くなるようにできないかなって考えています。

たしか、2017年のPMカンファレンスだったかな、LINEのPdMの方がPM10ヶ条を話していたのですが、そのうちの1つが私の中で印象に残っていて、「PMはパーティーマネージャー」であると説明されていました。みんながワクワクしないとうまく回らない、皆がワクワクすればうまく回るっていうこと言っていて、僕の目指したいPdMとしては凄く重要だと思いました。

インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-7/

フリーランス 清玄寺 吉彬さん

お客様の希望、要望を安易にそのまま直接受け入れて、それをそのまま機能に追加しないということを心がけています。

キャリアの初期、プロダクトの機能開発ディレクションを行っていた時は、安易にお客様が欲しいと言っていたものをそのまま追加してリリースしたこともありましたが、実際には全く使ってくれなかったケースや追加したが本当に欲しかったものはそれではなかった、本質的には機能で解決するよりもオペレーションで解決した方が良かったなど、上手くいかなかったケースがありました。

その経験から学びを得て、本当に解決すべきものを正しく解決するという事を心がけるようになりました。

あとは、プロダクトマネージャーと言うと、どうしてもプロダクトの機能で解決することを意識しがちなのですが、なるべく僕は、機能的な部分だけでなく、営業やカスタマーサクセス、オペレーションの部分も含めた全体的なサービスの提供価値を最大化していくことを大切にしたいと思っています。全体がプロダクトという考え方です。

変に自分の提供価値を狭めないように、視野を出来るだけ広げるようにしています。
インタビュー記事:https://pm-notes.com/pdm-voice-3/

先輩PMへの質問の投稿方法

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最後に

先輩PMのみなさんのマイルールはいかがでしたか?

1時間のオンライン相談で、詳しい話を聞くことができる先輩PMもいらっしゃいますので、ご興味ある方はPMソウダンものぞいてみてください!

次回のテーマは、「マイルールは何ですか? Vol.4」です!
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