企業で活躍するPMを徹底解剖!人材系SaaSベンチャー株式会社groovesのPMに直接インタビュー!

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近年、プロダクトマネージャー(以下、PM)は多くの企業で必要性・重要性が増しています。しかし、その職務範囲は広く、企業やプロダクト、フェーズ等によって求められるスキルや知識が異なるなど、企業と個人(PM)の適材適所における複雑性が高いように感じます。

そこでPMノートでは、企業のPM求人やその企業で活躍できるPMを明らかにし、活躍の場所を探すPMに情報発信すべく「#PM適材適所」の連載を開始します。

今回は、株式会社grooves(グルーヴス、以下Grooves)のPM求人を対象に、企業で活躍するPMを徹底解剖していきたいと思います。
なんと、Groovesで働く2名の現役PM(兼 PM組織のマネージャー)にもご協力いただくことができました。転職を検討しているPMや今後のキャリアに悩むPMにとって参考になる内容になっているかと思いますので、ぜひ読み進めてみてください!

この記事は、企業のPM求人やその企業で活躍できるPMを明らかにし、活躍の場所を探すPMに情報発信するための記事「#PM適材適所」の連載第1回目の記事である。

株式会社grooves

グルーヴスは「はたらくヒトと、未来を拓く。」というビジョンのもと2004年に設立されました。HRTechサービスとして、全国の求人企業と人材紹介会社を繋ぐ日本最大のクラウドサービス「クラウドエージェント」と、ITエンジニアのキャリア支援・採用支援をする「フォークウェル」を開発・提供しています。
これまでの人々は、労働に合わせて人生を選んできましたが、これからは人生とともに「はたらく」を選んでいく。そんな社会を実現するために、私たちは「はたらく」をもっと楽しむ価値観を残していくためにチャレンジを続けます

谷内 祐太さん

株式会社groovesでPMチームのマネージャー 兼 「Forkwell(フォークウェル)」のPMを担当。SIerのSEからキャリアをスタートし、大手企業や自治体向けのBPO事業の基幹システム開発における要件定義や工程管理などを経験。その後、Webサービスで世の中を良くしていくことに関わりたいという想いでGroovesにWebエンジニアとして転職。Groovesで働く中で、ユーザーにとって価値あるプロダクトを提供することやUXに関心が強くなり、学校にも通って専門知識を習得しつつ、徐々に企画領域に染み出していきPMにキャリアチェンジした。

榎本 知史さん

株式会社groovesでPMチームのマネージャー 兼 「Crowd Agent(クラウドエージェント)」のPMを担当。事業会社のディレクターからキャリアをスタートし、初めはKPI改善やデータ分析による企画の経験を積み、徐々に大きなプロジェクトを担当、UXや戦略に携わるようになり、PMを目指したというよりは結果としてPMの動きをするようになった。また、現在、ソーシャル系のベンチャーでのPM顧問や地方自治体でDX推進アドバイザーを行うなどパラレルワークを実施している。

PM求人を12 PM コンピテンシーで解析

GroovesのPM求人を対象に、谷内さん、榎本さんにご協力いただきながら、12 PM コンピテンシーを用いて解析しました!

12 PM コンピテンシーとは、Facebook、TripAdvisor、Xboxを経て、TinderのChief Product OfficerやReforgeのEIRを務め、現在はScale Higherの共同設立者兼CEOであるRAVI MEHTA氏が、
PMのスキルをビジネスインパクトを高めるために重要な4つの領域と12のコンピテンシーに分類したフレームワークです。
詳細が気になる方は、「How To Become a Peak Product Manager」の記事をご覧ください。

その結果がこちらです!

  • 独り立ちして業務遂行できる中堅プロダクトマネージャーというイメージ
  • 要件定義やディレクション、プロジェクトマネジメントが強めで、エンジニア・デザイナーと連携しながら品質担保ができれば良い
  • 定量や定性分析によるインサイト把握と実現について、希望としてはできてほしいが必須要件としては求めない
  • プロダクトストラテジー領域では、プロダクト全体のビジョン・ロードマップの定義ができる必要はないが、プロダクト戦略における重要KPIに紐付けて企画を実行していくことができることが求められる
  • 周囲の人々との連携においては、ハイレイヤーはWantだが、現場レイヤーのステークホルダーの巻き込みはMustである

12 PM コンピテンシーの各項目の詳細とスコアは、以下の通りです。
どのようなPMが求められているのか、ぜひ想像してみてください!

PMキャラを採用担当の目線で評価してもらった

続いて、PMノートが作成した「仮想のPMキャラクター」に対し、お二人から採用担当の目線でフィードバックしてもらいました。

実際の候補者に近いキャラクターと照らし合わせることで、求めている人物像をより具体的にイメージしていただけるかと思います!

まず、5人の仮想PMキャラクターを紹介します。
是非みなさんもご自身と近いキャラクターを見つけて記事を読み進めてみてください!

エントリーNo.1 山田さん(WEBディレクター出身)

  • PM歴:3年
  • 経験職種:WEBディレクター
  • 得意領域:バランス・組織運営

WEBディレクターとしてキャリアをスタートし、業務の幅を広げる中で気づいたらPMの役割を担うようになっていた。常に組織の間で橋渡しをするポジションにいるため、そのための情報整理や言語化に秀でており、組織運営そのものも得意としている。

エントリーNo.2 石川さん(ビジネスサイド出身)

  • PM歴:3年
  • 経験職種:営業〜人事〜人材紹介〜事業開発
  • 得意領域:ビジネス・人材ドメイン

営業・人事・人材紹介の経験を経て、人材関連サービスの事業開発へ。その後成行でPMの役割を兼任する形に。ドメイン知識やビジネスサイドの知見を豊富に持つ。また、コミュニケーション能力も高く、ステークホルダーと関係性を築くのも得意。一方、開発に関しては技術上の細かいことまではわからないため、開発チームに頼っている。

エントリーNo.3 村上さん(エンジニア出身)

  • PM歴:3年
  • 経験職種:エンジニア
  • 得意領域:開発

SIer→事業会社でサーバーサイドエンジニアとして働いている中で、PMが不在のため自らPMを兼任する形に。エンジニアリングのスキルは当然高いものの、PMの役割の広さに苦労している。

エントリーNo.4 中村さん(デザイナー出身)

  • PM歴:3年
  • 経験職種:デザイナー
  • 得意領域:UX・VoC

制作会社でデザイナーとして働く中で、徐々にUXリサーチなどのPM領域を行うようになった。デザイン・UX・ユーザーインタビューを得意分野とし、新規機能やプロダクトのディスカバリーフェーズで活躍している。

エントリーNo.5 青木さん(マーケター出身)

  • PM歴:3年
  • 経験職種:マーケター
  • 得意領域:データ・戦略

WEBメディアのマーケティング担当からスタートし、メディア全体の戦略に携わるPMへとキャリアを進めてきた。toCマーケティングの知見を活かしたグロースが得意分野。

結果発表!

それぞれのキャラクターに対して、採用担当の目線でフィードバックをしていただいた結果をご紹介していきます。

フィードバック① 山田さん(WEBディレクター出身)

  • マッチ度:◎
  • マッチ度が高い部分
    • 今回のポジションで求めている、開発、目標管理、ステークホルダーマネジメントのスキルが高いこと
    • これまでの経験してきた動き方が、今回のポジションでの役割にマッチしていること
  • 懸念点や選考で確認したい部分
    • (強いて挙げれば)UXやデータのスキルがどのくらいか
  • コメント
    • 山田さんのご経験やスキルは、今回のポジションとマッチ度が高いですね。スキルを拝見する限り懸念点は少なく、選考を通してスキルの認識に乖離が無いかを確認することが中心になると思います。

フィードバック② 石川さん(ビジネス出身)

  • マッチ度:△
  • 懸念点や選考で確認したい部分
    • 開発面のスキルが低い部分が懸念
    • 各スキルがプロダクト視点になっているかどうか(例えば、KPI管理において、事業的な数値ではなくプロダクトとして追うべきKPIをきちんと定義できるか、など)
  • コメント
    • 石川さんタイプの方は、社内のビジネスサイドに比較的多くおり、優先度としては下がってしまいます。開発面のスキルやプロダクト視点が懸念になりますので、そのあたりを選考で確認させていただきたいと思います。

フィードバック③ 村上さん(エンジニア出身)

  • マッチ度:○
  • マッチ度が高い部分
    • 開発関連のスキルが高く、データ分析にも強いこと
  • 懸念点や選考で確認したい部分
    • ステークホルダーマネジメントとプロダクト戦略が低いことが懸念
    • HOWに寄りすぎず、目的意識を持てるかどうか
  • コメント
    • 村上さんはエンジニア経験があることから、開発推進のスキルは魅力的です。一方で、ステークホルダーマネジメントとプロダクト戦略が低い部分は気になります。また、開発の経験があるゆえに考え方がHOWに寄りすぎないかどうかも、選考を通して確認させていただきたいです。

フィードバック④ 中村さん(デザイナー出身)

  • マッチ度:△
  • 懸念点や選考で確認したい部分
    • バックエンドが絡む開発に関して、どこまで要件定義や開発の推進が行えるか
    • HOWに寄りすぎず、目的意識を持てるかどうか
  • コメント
    • 中村さんのUX関連スキルは評価できますが、今回のポジションでは優先度が下がってしまいます。デザイナー出身ということから、バックエンドが絡む開発をどこまで推進できるかが気になりますね。また、プロダクトの目的から整理できるか、という部分もポイントになるため、そのあたりを選考で確認させていただきたいです。

フィードバック⑤ 青木さん(マーケター出身)

  • マッチ度:○
  • マッチ度が高い部分
    • 戦略関連のスキルが高いこと
  • 懸念点や選考で確認したい部分
    • 開発推進のスキル・経験
    • 「戦略」が単なるKPI分解になっていないかどうか
  • コメント
    • 青木さんの戦略関連のスキルは魅力的で、今回のポジションにマッチする可能性があります。ただし、表面的なKPI分解にならず、しっかり目的から整理できるかは気になるポイントです。また、経験プロダクトがWEBメディアという部分もあり、開発推進がどこまでできるかは選考で確認させていただきたいです。

フィードバックのまとめ

ご自身に近いキャラクターへの評価はいかがだったでしょうか?

各キャラクターへのフィードバックから、以下のような特徴が浮かび上がってきました。

  • 一定の開発推進スキル
  • ビジネスや開発に偏り過ぎないバランス
  • プロダクトの目的を常に意識できること

また、スキルチャートでは表現し切れていませんが、ソフトスキルの重要性(コミュニケーション力、思考の柔軟性、問題解決能力など)も話題に上がっていました。

※今回はPM経験が3年あるキャラクターについて、それぞれの特徴をお話しましたが、PM経験がある方であれば基本は必須要件を満たしているとのことです。

会社によって求めるPM像というのは多様なことがわかりました。PMのキャリアの方向性など、後述のMeetyでお話してみるのも面白いかもしれません。

活躍するPMへのインタビュー

最後に、GroovesでPMとしてご活躍されている谷内さん・榎本さんお二人にミッションや実績をお伺いしました。

もっと詳しく聞いてみたい方は、記事下のMeetyからお話を聞いてみてください!

ミッションはユーザー価値と事業インパクトの最大化

PMノート編集部(以下、PMノート):まずは谷内さんのミッションを教えてください。

谷内:大きく2つあります。

1つ目は、PMを担当している「Forkwell」のユーザー価値と事業インパクトの最大化が、重要なミッションです。

弊社は「セールスがプロダクトを売る」Sales-Led Growth(SLG)の傾向が強かったこともあり、事業関連の数字やKPIが強く重視される企業文化が背景としてあります。一方で、UXデザインも大事にしており、UXリサーチは得意な企業ですが、事業や戦略との紐付けや連携に課題があると感じています。

強みの異なる人たちがかけ合わさり会社として最大の成果を出していくために私がいると思っているので、ユーザー価値と事業インパクトを最大化できるレバレッジ・ポイントにプロダクト開発チームのリソースが割り振られるようにコントロールすることが重要な役割だと思っています。

そのための担当業務として、組織の基盤となるようなフレームワークやワークフローを作り、運用して行くところをやっています。

具体的には、プロダクトの重要指標を定め、事業戦略に基づくプロダクトの注力領域を決めたり、解決すべきユーザー課題の方向性を定めたりもしています。

また、事業インパクトや施策の優先度を定めるための評価基準を設けたり、プロダクト施策を仮説検証型で回していけるようワークフローを定めることもしています。

2つ目は、マネージャーとしての側面になりますが、先ほど申し上げたユーザー価値と事業インパクトの最大化できるプロダクトチームを作っていくところです。

エンジニアやデザイナー、PMなど複数の職種が共通の価値基準を持ち、1つのチームとして上手くワークする状態じゃないと、良いプロダクトを世の中に提供できない、とこれまでの経験から思っています。なので上手くワークする良いプロダクトチームになっていくための組織課題の解決に向き合っています。

PMノート:ご担当されている「Forkwell」において、現在どのような課題に向き合われているのでしょうか?

谷内:エンジニア採用支援サービスは数多く存在し、市場の中でエンジニアの認知をを取り合っているようなところがあります。ご利用いただいている求人企業様もエンジニアの認知獲得と母集団形成に苦労されているケースが多いです。

そのような状況の中で、いかに求人企業様に価値を感じてもらい、継続的に使っていただける状態をつくることが重要であり、そのための仕組みの構築や改善が必要だと考えています。

例えば、企業と求職者のマッチングにおける発見性の改善や、エンジニアと企業が中長期的に良い関係を構築していけるような仕組みの検討を進めています。

このあたりの詳細を聞きたい場合は、ぜひMeetyでご連絡ください!

ミッションはプロダクト戦略を作り実行する

PMノート:それでは続いて、榎本さんのミッションを教えてください。

榎本:僕のミッションは「Crowd Agent」のプロダクト戦略を作って、その実行(要件定義やデリバリーなど)を行うことです。

定量・定性分析でどういうところに課題があるのかを明らかにして、事業戦略との連動を取りながらプロダクトの戦略を策定します。

SaaSのプロダクトであればやはりチャーンレート(Churn Rate、解約率)は改善の対象となります。先程の谷内からもあったように、Sales-Led Growthの傾向が強い組織はこちらもあるあるかと思いますが、短期的なPL収益にフォーカスしすぎることで、中長期的な指標がおざなりになり、結果アリとキリギリスのキリギリスのような状態になっている事業は多いかと思います。PMの役割は短期的な事業貢献はもちろん考えつつも、中長期の視点で持続可能な成長を支援することと考えております。

それを解決しようとした時に、弊社では労働集約的に「人」で解決しようとする傾向が強いのですが、コストがかさんでしまうので、人がサポートしなくても上手くいくような形をプロダクトで実現したいと考えています。

戦略のコンセプトは「『点』の転職を、『線』のキャリアに。」というものです。こちらも自分が事業のコンセプト(価値)を整理して言語化したものです。短期的な収益やKPIの視点が強いと、どうしてもこういったコンセプトメイキングにリソースを割かない傾向が強いのですが、本質的な戦略は事業が社会やユーザーに対してどういった課題を解決して、価値を生み出すのか?を定義する必要があると思っております。ましてや、短期的なKPI達成ではなく中長期のロードマップを描く上ではそれはマストと捉えております。

このコンセプトの意味は、転職することがゴールとなってしまうような点ではなく、キャリアのストーリーを線で描くことです。大多数の普通の人にとって、キャリアのストーリーを描くことはなかなか難しいことだと思うので、伴走者としてエージェントが必要になります。そのエージェントの力を最大限高められる状態を作ることができれば、課題のチャーンレートを引き下げることにも繋がり、候補者も求人企業もハッピーな状態になると考えています。そしてそれこそが、様々な人材系のサービスがある中で自社のCrowd Agentだからこそできる存在価値や存在意義になると思ってます。

PMノート:「『点』の転職を、『線』のキャリアに。」というコンセプト素敵ですね!どんな取り組みや施策を検討されているのでしょうか?

榎本:候補者の過去の行動履歴データを取得・活用しAIでエージェントの求人を探す手間を削減するような機能をリリースしました。

また、現状では、一度転職した候補者とは接点がないケースが多いのですが、例えば、新たにプロダクトでデータを収集するような形にして、顧客管理を手伝ったりすることで、転職という「点」ではなく、継続的なキャリアの「線」の支援ができるのではないか?と考えております。

単月の成約数や推薦数、応募数などを集めなきゃという短期視点のみではなく、中長期的な視点に引き上げる意図も戦略に含めています。

エンジニアに寄り添い、コア機能を提供できた

PMノート:続いて、PMとしての実績を教えてください。谷内さんからお願いします。

谷内:「Forkwell」のコア機能を複数開発できました。

1つ目は、ダイレクトリクルーティングのスカウト機能です。

エンジニアの転職は売り手市場で、開発当時はダイレクトリクルーティングのサービスが多くありませんでした。エンジニア目線に寄り添いながら、One to Oneでラブレターのようなスカウトが届くという価値を中心に据えてサービスを立ち上げました。

今では、「Forkwell」において転職/採用が決まるメインのルートになっています。

2つ目は、「Forkwell Portfolio」という、エンジニア向けのポートフォリオサービスです。ソースコードの自動解析によりスキルを可視化したり、アウトプットをまとめたり、経歴を載せることができます。

弊社は「はたらくヒトと、未来を拓く。」というビジョンを掲げております。長寿命化やはたらく環境の変化によって、転職がより当たり前のものになり、人生の中で何度も繰り返されるようになったり、副業やスポットコンサルなど様々なはたらき方が普及していっています。そんな中で、1回の転職で終わりではない、その人の成長や経験、軌跡が蓄積されていくような人生に寄り添ったポートフォリオサービスを作りたいと思い、開発しました。

具体的な数字はちょっと言えませんが、ありがたいことに、1人のエンジニアの方に「Forkwell」を継続的に使っていただけるようになりました。

3つ目は、「Forkwell Jobs 質問箱」です。

先ほどの話とも繋がるのですが、はたらく人が転職や企業を選ぶ機会はどんどん増えていく中で、その人の仕事選びに必要な情報を提供できる「Forkwell」でありたいという理由が一点。もう一つは、企業の方は、自社の魅力を発信するための採用広報の必要性を感じる一方で、情報発信することのコストが非常に高く、実行できていない場合が多くありました。そのような課題を解消したいという想いから、エンジニアが知りたいことに対して企業が答えるQA形式の採用広報プラットフォームを作りました。

立ち上げたばかりなので、これから成果が出てくるといいなという状況ではありますが、企業の方とエンジニアの方が長く継続的に関係を育てていっていただけるようなプラットフォームにしていきたいと考えています。

PMノート:エンジニアに寄り添った機能を提供されており、素晴らしいですね。谷内さん、ありがとうございました。

事業戦略と連動の取れたプロダクト戦略が策定できた

PMノート:次に、榎本さん、PMとしての実績を教えてください。

榎本:弊社もそうでしたが、事業戦略と連動の取れたプロダクト戦略がない会社は多いのではないでしょうか?そもそも「戦略」というものがしっかり存在している企業も様々な企業とパラレルワークもしてますが、珍しいと思っております。

僕がまず最初に実施したのは、ビジネスの事業戦略から考えて、事業のコンセプトを定義して、プロダクト戦略として先ほどお話したような定量分析による課題設定、未来のあるべき状態を具体化するような戦略策定を行うことができました。

また、先ほど少しお話しましたが、AIのおすすめ求人を探す機能を戦略に沿って重要PJとしてUX調査で課題を特定して、リリースするところまで担当しまして、具体的な数値は言えませんが、ご利用いただけており短期的なKPIの改善が見られています。

あと、組織的な観点では、弊社の開発組織はスクラム開発と言いながら、あまりアジャイル精神が強くないというか、フローだけがスクラムでマインドセットはウォーターフォールのような開発が多かったのですが、最近ようやく仮説検証型で仮説のユーザーストーリーを持って行くと、『じゃあこういう形にするといいんじゃないか』とエンジニアが前のめりで上流のことを考えて話してくれるようになりました。リリース後もPMの数値共有を待つのみではなく、エンジニア自ら数値を見に行って、『もっとこうした方が良くないですか?』みたいな言動が増えてきて、プロダクトマネジメントの浸透が見られるようになってきました。

最後に、直近では、GA4の対応やABテスト環境、効果検証体制の構築を実施できて、データを正確に取得し、活用できる状態を実現できたことも良かったと思います。

PMノート:組織に対してインパクトの大きなことをされていて、素晴らしいですね。榎本さん、ありがとうございました。

榎本さんは「ユーザーの価値をぶらさない」

PMノート:最後に、お互いのPMがどのような方か?他己紹介いただけますか?

谷内さん、谷内さんから見た榎本さんについてを教えてください。

谷内:いつも榎本さんのご紹介をする時に「コンセプト番長」と表現していますが(笑)、『この事業、このサービスをやるのは世の中にとって本当に意義があるのか?』みたいなところを常に大事にされているところがすごいです。

ビジネス部門からの要求やエンジニアの意見、技術的な制約などあるかと思いますが、世の中や社会への価値、ユーザーの価値から考えて絶対にそこをぶらしません。

PMノート:本質を追求し、そこをぶらさない姿勢のコンセプト番長、素敵ですね。

谷内さんは「仕事が丁寧で頼りになるマネージャー」

PMノート:次に、榎本さん、榎本さんから見た谷内さんについてを教えてください。

榎本:エンジニア出身である強みも活かされていると思いますが、仕様策定やテストの設計・実行からインシデント対応などがとても丁寧です。また、仕事を進める上で、状況を察知をしながら先回りして必要なことを色々やってくれたり、クオリティの高いドキュメント作成やフレームワークへの落とし込みもかなりしっかりされています。

PMチームのマネージャーとしても、社内メンバーとの接し方も丁寧で、配慮が行き届いたコミュニケーションをされていると感じます。

Meetyで話を聞いてみよう!

株式会社groovesやPMの谷内さん・榎本さん、PM求人にご興味を持たれた方、もっと詳しく聞いてみたい方は、ぜひMeety(カジュアル面談)でお話を聞いてみてください!

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