先輩PMにオンライン相談できるサービス「PMソウダン」をご利用いただいた外資系IT企業で働く水上 渚さんに、ご利用目的や満足度、先輩PMとの会話で印象に残ったエピソード、利用してどんな変化があったか等、お話をうかがった。
悩みや課題を抱えて困っているPMや、社外の先輩PMに相談してみたいと思っている方は、ぜひ読んでみて欲しい!
PMソウダンは、1時間あたり¥1,250〜とお手頃価格(β版お試し価格)で、オンラインでプロダクトマネジメントに関する相談をしたり、PMになるためのスキル開発やキャリア形成のアドバイスを受けることができます!
水上 渚さん
新卒からモバイルゲームの仕事をしており、gumi Incや株式会社ディー・エヌ・エー等でゲーム開発・運営やSNS立ち上げをご経験され、現在は、外資系IT企業にて新規ゲームブランドの立ち上げに取り組まれています。また、副業ではゲーム以外の領域で複数社のプロダクトマネージャーとして働いており、所属している会社や責任範囲によって、ゲームプランナー、ゲームディレクター、プロジェクトマネージャー、プロダクトマネージャーの顔を使い分けてご活躍されています。
PMソウダンを利用した目的
ひとことで言うと、相談できる人が欲しかったです。
私が初めてプロダクトマネージャーという職種を経験した2019年頃、プロダクトマネージャーとは、を学ぶ場所がかなり少なく、本も数冊しか出版されていないような状態でした。なので、いつも手探りでやるしかなく、個人的にずっとPM系の新刊だったり集まりがあったら積極的に参加して情報や学びを得るようにしていました。アメリカでは一般的な職業なのかもしれませんが、日本ではプロダクトマネージャーという職種を据えているところがそもそも非常に少ないため、概念や必要なスキルセットを学ぶことにずっと苦労していました。
最近はプロダクトマネージャーに関する情報やコンテンツも増えている印象ではあるのですが、一般的なことは分かっており、もうちょっと踏み込んだことを相談したいと思いつつ、周りには相談できる相手がいませんでした。そのため、もしメンターのような人やPMの相談ができる人がいたらいいな、というのは前からずっと思っていました。
そんな中、「PMソウダン」を発見して、まさしくこれだと思って、そこから定期的に利用するようになりました。
業務的な進め方の悩みやPMのあり方、求められるスキルセットなど、もやもやすることを壁打ちのような形で相談させてもらっています。
サービス全体の満足度と改善点
満足度は正直現段階では満点です。びっくりするくらい安価かつ、PM陣の質も高いため、メンターとして利用したり、具体的な業務内容について相談したりしています。ここまで直接、質の高いPM陣と好きな時間に話すことができるサービスは他にないです。
他のサービスを利用したこともあるのですが、それなりにいい金額にも関わらず、実際に話してみると私よりも知識・経験のない方がメンターだったというケースもありました。
「PMソウダン」さんだと、あまりそういう風に感じたことはなく、どうやってこの方達を集めたんだろうって不思議に思ってました。
改善点としては、このサービスの認知度がもっと高ければ、きっと私と同じような悩みを抱えているPMの課題を解決できると思うので、もっと有名になって欲しいです笑
また、ジャストアイディアですが、個人対個人はクローズドな質疑応答なので実際にどんなことが話されているかわかりません。それはそれでいいのですが、オンライン1on1を使わなくても気軽に読めるコンテンツがもっと充実すれば良いなと思います。
先程も言った通りPMの仕事について解説されている日本語の記事や本は2019年よりは増えたとはいえまだまだ少ない状況です。
相談された先輩PMに対する満足度
複数名の方と話したことがあるのですが、どの方も特徴や得意分野は違うものの、一定以上の実力のある方が揃っているため、安心感があります。
また、同じ方と複数回話していると本当にメンターとメンティーのような関係性になり、「何かあった時はこの人に相談しよう」と思える安心感は結構ありがたいですね。
参考になった先輩PMのアドバイスや印象に残ったエピソード
PMのあり方について悩んでいたのですが、先輩PMから「自分の強みを活かしたPMになれば良い」と言われたことがあり、とても印象に残っています。
よくPMはスキルのトライアングルの図(プロダクトマネジメント・トライアングル)で説明されることが多いと思いますが、私は無理だとは思いつつも、なるべくそのトライアングルを頑張って埋めていきたいと考えていました。
しかし、やはりどうしても得意分野と苦手分野、そもそも未開拓の分野はあります。PMのスキルセットを全て兼ね備えている人は世界中探してもかなり稀有なのではないでしょうか。
そのため、自分はこのトライアングルをどう伸ばしていくべきなのか、範囲が広すぎてわからないという問題を抱えていました。
このような悩みへの回答は調べてもなかなか出てこなくて、個人的にカスタマイズされた答えが欲しいというか、ディスカッションしながら見つけたいと思い、岡さんとのオンライン相談でテーマにしました。
その時に「自分の強みを活かしたPMになればいい、自分もできない・不得意分野はある」と言われました。
周りからとても活躍されているように見えても苦手なものはきちんと苦手だとはっきり言えて、その分自分の強みをちゃんと把握され、弱みをカバーするように意図的に働いている姿を見て、私のPMとしての方向性や選択肢が広がった気がします。
岡さんは、自分の思考と似ているところがあると感じられたり、自分のイメージするPM像と近く、PMのロールモデルになりました。
PMソウダンを利用してどんな変化があったか
PMとして自信がついてきました。
プロダクトを作る時のフレームワークは山ほどあり、仕事の進め方も人によって千差万別だと思うのですが、自分の強みが活かせる推進の仕方って何だろうと考えたタイミングがあり相談に乗っていただきました。
当時(2021年の11月頃)は迷いがあった状態でしたが、自分の特徴に合わせたアドバイスや提案をいただき、現在はその迷いが解消され、自分はこれが得意でこれは苦手だけど、この強みがあるからそれでカバーをして上手くワークさせられるというように、自信を持って進めることができるようになりました。実際それで物事がうまく進むこともあったので良かったです。
具体的には、岡さんとの相談で、プロダクトを作る時のアイディアの出し方について、3パターンあるんじゃないかというお話になりました。
- コンサル的なロジカルな発想のしかたで、例えば、日本は少子高齢化でこれからどんどん高齢者が増えていくから、高齢者向けの何かをすれば儲かるよね?みたいな、数字やファクトベースで企画をする考え方
- デザイン思考的な発想のしかたで、ユーザーさんが困っていることをひたすらヒアリングして、課題を見つけて、それを解決するようなものを作るという考え方
- 使命感からの発想のしかたで、目指したい世界観をもとに、自分がこれをやりたいとか、こうするべきだという考え方
私はそれまで1つ目のロジカル発想にとらわれていました。
1社目のDeNAでコンサル的なロジカルな発想のしかたで企画する人がかなり多かったことや、その後現在に至るまでもロジカル思考が重要であるとか、ロジカルに企画発想しなければ話を聞いてもらえないと擦り込まれてしまっていたように思います。
私はもともとロジカル思考がそんなに得意なタイプじゃなく、苦手だけどそういうやり方がすごく求められていると感じながらやっていたので、自分の企画に自信を持てないことが実は多かったんです。
先ほどの少子高齢化の例のようにロジカルにファクトベースでマーケットのニーズから事業計画へ落とし込んでいっても、ふとした瞬間に「あれ、これ私のやりたいことなんだっけ?」みたいな感情になってしまうことがあって。
自分が旗振り役としてやるには情熱を持ってやれないと事業推進は難しいじゃないですか。
かと言って、やらない訳にはいかないし、どうすればいいんだろう?と課題に思っていました。
岡さんとのお話の中で、「僕もそういうコンサル的な考え方は苦手で、デザイン思考的にユーザーさんと話ながら進めていくことが得意です」と言っていただきました。
また、過去のご経験をお話いただく中で、「誰に求められた訳じゃないけど、僕がこのサービスを作らないと会社の未来がダメになっちゃうという使命感でプロダクトを作ったこともある」とか、「エモーショナルに、自分はこういう世界観を目指したいとか、目の前のこの人が困っている課題をどうすれば解決できるだろうかと考えてアイディアを出すやり方でも全然僕みたいにPMをやれますよ」ということもおっしゃっていて、私にとってこのエピソードが結構良かったんです。
ロジカル発想の呪縛から解放してくれたというか、とても気が楽になりました。
その後、副業での新規事業の企画を進める上で、岡さんと対話させていただいたやり方でアイディエーションを行ったところ、上手く進めることができ、自分の特性を生かしつつ得意なやり方でやればいいと思えて、すごく自信になりました。
PMソウダンへの今後の期待
相談のみならず、PMを学ぶならここという風になったらより素晴らしいなど思います。海外ではプロダクトスクールや海外大学プロダクトマネジメント講義、Udemyなど、日本語以外なら学ぶ機会は少なくなさそうなのですが、日本語で学べるコンテンツは非常に少ないです。実際2019年ごろ初めてPMをやった時も情報の少なさに困っていました。
日本全体のPM力を高めるためにはハードルがまだある印象ですし、そもそも日本にPMが少ないので、PMの面白さや成長、そして何よりPMが成長することによって生まれる面白いプロダクトが増えたら良いなと思います。
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