プロジェクトマネージャーとプロダクトマネージャーの役割の違い

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プロジェクトマネージャーとプロダクトマネージャーの役割やミッション、業務内容、関わる人、意識すべき事の違いとは?

簡単に僕について書くと、新卒で入社した事業会社でずっと働いておりますが、

入社して数年はシステム開発よりのディレクターとして働きました。

その後、自社のメンバーや協力会社をまとめながらプロジェクトを遂行する立場であるプロジェクトマネージャーとして働きました。そのタイミングでPMPを取得しました。

ここ数年は役割が変わり、自社のプロダクトをいかに顧客に受け入れられ成長させられるかに責任を持つプロダクトマネージャーとして働くようになっております。

ともにPMと略されるプロジェクトマネージャーとプロダクトマネージャーですが、どちらも経験した僕がその役割の違いをご説明します。

 

ミッションは?

プロジェクトマネージャーのミッション

  • プロジェクトの目的/ゴールを実現すること
  • 実現方法の検討及び推進、課題解決
  • QCD(品質・コスト・納期)を計画し達成すること
  • プロジェクト終了までの期限付きでコミットする

プロダクトマネージャーのミッション

  • プロダクトが顧客に提供する価値の最大化
  • マーケティング戦略(セグメンテーション、ポジショニング、セグメンテーション、4P)の計画及び推進
  • プロダクトライフサイクルを一貫してコミットする

プロダクトマネージャーの役割、仕事内容、スキルについてまとめた記事はこちら。

業務内容は?

プロジェクトマネージャーの業務

  • PMBOKで定義される以下の10個の知識エリアにおけるマネジメントを実施

プロジェクト統合マネジメント
プロジェクト・スコープ・マネジメント
プロジェクト・タイム・マネジメント
プロジェクト・コスト・マネジメント
プロジェクト品質マネジメント
プロジェクト人的資源マネジメント
プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント
プロジェクト・リスクマネジメント
プロジェクト調達マネジメント
プロジェクト・ステークホルダー・マネジメント

PMBOKの詳細については、コチラの記事にまとめております。

プロダクトマネージャーの業務

  • 3C(市場、競合、自社)の調査
  • マーケティング戦略(セグメンテーション、ポジショニング、セグメンテーション、4P)の計画及び推進
  • 上記に伴う各種マネジメント

関わる人は?

プロジェクトマネージャーが関わる人は

  • プロジェクトオーナー
  • 顧客
  • ステークホルダー
  • プロジェクトメンバー
  • 専門家
  • 外部調達先 など

基本的に、プロジェクトの目的やゴールに基づき関わる人は決まってくるようなイメージです。また、計画されたコミュニケーションをベースとして、問題・リスク発生時の対応を除いてイレギュラーなコミュニケーションは少ない傾向にあります。

プロダクトマネージャーが関わる人は

  • 顧客(ユーザーの比重が高いイメージ)
  • ステークホルダー
  • チームメンバー
  • 協力会社
  • 社外のプロダクトマネージャー など

マーケティング側面が強く、顧客(ユーザーの比重が高いイメージ)との関わりが強い傾向があります。また、社内のコミュニケーションよりも、社外へのコミュニケーションの機会が多くなります。

意識すべきことは?

プロジェクトマネージャーが意識すべきことは

  • 計画フェーズでいかに詳細化できるか
  • 特に、スコープを明確に定義し、WBSを使ってタスクを抜け漏れなく洗い出す
  • コミュニケーションやリスクに対しても事前に計画し、実行フェーズにおいて監視・コントロールして、成功確率を上げる
  • 影響力の大きいステークホルダーに対しては、適切にアプローチして、ちゃぶ台返しを防ぐ

プロダクトマネージャーの意識すべきことは

  • 市場や顧客のニーズを正確に捉え、PMF(プロダクトマーケットフィット)を目指す
  • 競合とのポジショニング・差別化
  • 現場の一次情報を自分の目・耳・足で獲得する

 

オススメの参考書

プロジェクトマネジメントを学ぶ

マンガでわかるプロジェクトマネジメント

Webプロジェクトマネジメント標準 PMBOK(R)

図解入門よくわかる 最新PMBOK第6版の基本

 

プロダクトマネジメントを学ぶ

INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント

INSPIRED

 

プロダクトマネジャーの教科書

世界で闘うプロダクトマネジャーになるための本

ドキュメント トヨタの製品開発: トヨタ主査制度の戦略,開発,制覇の記録

ピクサー流 創造するちから――小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

 

動画講座も

先輩PMから学ぶ、活躍するプロダクトマネージャーのなり方

 

最後に

同じくPMと呼ばれる職種ですが、全く役割が異なることがお分かりいただけたかと思います。

どちらも経験した上で、僕個人としては、プロジェクトマネジメントができるプロダクトマネージャーとしてのスキルや経験を伸ばしていこうと考えております。

どちらのPMも違った面白みがありますので、個人の価値観と自分の夢やなりたい姿しだいだと思います。