【イベントレポート】第1回 先輩PMに学ぶ!リアルPMソウダン会

5月24日(金)に行われた「第1回 先輩PMに学ぶ!リアルPMソウダン会」のイベントレポートです。

今回のイベントは、GrantyPMが開催する初のイベントとなりました。先輩PMの皆さまの協力もあり、多くの方にご参加いただきました。また、参加者の皆さんからも「また開催してほしい!」とのご好評をいただくことができました。

キワどい質問や難しい質問を含め、たくさんの相談に乗っていただいた先輩PMの方々には、感謝の気持ちでいっぱいです。今回参加できなかった方も、次回以降のイベントにはぜひオフラインでご参加ください。学びが得られること間違いありません!

今回のイベントについて

リアルPMソウダン会は、ビールを片手にピザをつまみながら、GrantyPMの人気コンテンツ「PMインタビュー」にご参加いただいた先輩PMに直接相談・質問したり、お話できるイベントです。

初回となる今回のテーマは「PMとしてのキャリアアップの秘訣」として、PMとして先頭を走る先輩PM4名を招待しました。参加者6人ほどのグループで、先輩PM1人を囲み、直接質問をぶつける座談会形式としました。


タイムスケジュール


今回相談にのってくれた先輩PM

イベントのはじめに、先輩PMから自己紹介兼LT(ライトニングトーク)をしてもらいました。今回の運営側からのお題は「キャリアアップの秘訣」と「ライフチャート」の2点を交えた自己紹介として依頼しました。それぞれ非常に個性的な自己紹介で楽しく聞かせてもらいました。

1人目 株式会社enechain 大橋 奎哉 さん

現在、enechainでHead of Product Managerを務められている大橋さん(@ohashi555 )。

これまで複数企業で複数プロダクトを担当してきた経験があり、PM、経営と幅広い役割を経験されています。そんな大橋さんが、ご自身のPM経験の特徴について語ってくれました。

大橋さんは、ソーシャルゲーム、CtoCマーケットプレイス、BtoBマーケットプレイス等、幅広い経験を積み、役割としても、PMだけではなく、経営に近い立場の経験もされてきました。それぞれ求められる知識やスキル(必要能力)が異なる中で、常にユーザー視点でプロダクトに携わってきました。

そうした幅広い経験を一時的なものにせず、再現性にこだわる姿勢は、プロフェッショナルであり、まさに「キャリアアップの秘訣」というべき内容でした。

そんな、プロフェッショナルな大橋さんであっても、ライフチャートの話を聞くと、常にうまく進んでいるわけではないと知ると少し安心してしまいます。仕事もモチベーションもいい状態もあれば、下がる時もあり、それらを通じて、今の考えができてきたんだと改めて感じました。


2人目 PIVOT株式会社 蜂須賀 大貴 さん

現在PIVOTでPMを勤めている蜂須賀さん。(@PassionateHachi )

メディア業界のPMとして自ら発信し続けているだけあり、会場全体を巻き込むエンターテイメント性のあるお話は、参加者の心をギュッと掴みっぱなしでした。

蜂須賀さんは、本業のPIVOTでのPMだけではなく、副業として、社内PM育成支援や、

プロダクトビジョンの策定支援、プロジェクトリーダー支援等々複数社の支援をされています。また、本人としては「趣味」と仰っていますがPodcast等での発信力は本当にすごいと感じました。

※ご本人に許可を頂き、つぶやきNG資料を一部加工して出しちゃってますw

そんな、蜂須賀さんですが、新卒の時はPCの電源をどこに刺せばいいかわからないところからキャリアをスタートしたそうです。その後、このライフチャートだと右肩上がりに成長しているように見えますが、この指標はスタジオ騒然でした!(これこそリアル開催の特権ですね。参加者のかたはこの話が聞けただけでも本当にラッキーだと思います)


株式会社マネーフォワード 植竹 広佑 さん

現在、マネーフォワードMEのPMをされている植竹さん。(@pon3takepon )

未経験エンジニアとして、キャリアをスタートし、積極的にプロダクトに関わる姿勢から、PMへの転身していった道のりを語ってくれました。

NAVITIMEで未経験のエンジニアからキャリアをスタートされ、サービスのリニューアル、新規プロダクトの立ち上げ、新規事業の立ち上げと豊富な経験の中で「やるべきことはなんでもやる」といったスタンスで動かれていたとのことでした。

今現在マネーフォワードMEのPMとして非常に忙しく活躍されていますが、これまでのキャリアとしても「転職は難航した」という意外な話も聞けました。


株式会社グロービス 久津 佑介さん

グロービスでDirector of Productをされている久津さん。(@Nunerm

複雑な事象を整理することが得意と仰っていた通り、ご自身のキャリアを、現場/マネジメント、Dev/Bizといった軸でグラフ化して非常に分かりやすく語ってくれました。

未経験で、凸版印刷の社内システム部門のエンジニアとしてキャリアをスタート。その後、リクルートでエンジニア採用と間違えて、PMとして入社したのがきっかけで、PMのキャリアが始まったといった意外な経緯でした。

また、会社によって、プロダクトの進め方が異なり、論理と感情で揺らいだプロダクトマネジメントの経験談も対面だからこそ聞けた話だと思います。

久津さんのこれまでのキャリアは、間違いや想定外の話が多く、意外と想定通りにキャリアを歩んだのでは無く、やってみて自分の強みを見つけていったキャリアなんだと感じました。自分に合う会社、役割が明確になってくるまでの経緯を感じ取ることができました。


質問カードを使った座談会

座談会での質問は「質問カード」を使って進めていきました。「質問カード」は参加者から事前に募集した質問をベースに作成しております。質問はトータル40枚ありテーブルを埋め尽くしました。少し多すぎたとも思っていますが、いい質問が多く選びきれないといったのが事実、、参加者の方々も選ぶのが難しかったかもです(少し反省)

また、質問カードには、参加者がより聞きたい質問に対して「推しシール」を貼るルールも設けていました。今回の人気のカードはこういった質問でした。

人気の質問はこちら!

質問のジャンルはキャリアに関する質問だけでなく、業務悩んでいる点などさまざまでしたが、せっかく直接質問できるチャンスでもあるので「具体的にはどうされていますか?」とみなさん突っ込んで質問の深掘りをしているのが印象的でした。

推しシールが貼られた質問の分類

イベント全体を通して、参加者の方々には、たくさんの推しシールを貼ってもらいました。トータルで114枚!その中身は、テーマに沿ったキャリアに関する質問が多くなりましたが、プロダクトの戦略的な話や、学習方法、組織や、リーダーシップ的な話もありました。恐らく、今回だけでは質問しきれていないと思いますので、次回に持ち越しですね。


参加者からの声

イベント終了後のアンケートで参加者の皆様からたくさんの声をいただきました。その一部を紹介します。

ー イベントの感想を教えてください。

登壇者たちが経験豊富で豪華でした。どの質問にもためになる回答をもらい、無料で開催しているのが太っ腹だと感じました。オフラインのイベントということで、他の参加者との交流もあり情報交換ができました。(20代 プロダクトマネージャー Tさん)

リラックスしてお話しできる雰囲気があって良かったです。(30代 その他 Sさん)

ー 一番印象に残った事は何ですか?

どこのPMも、関係者とのコミュニケーションに課題があり、それを乗り越えていること(株式会社estie プロダクトマネージャー 植木さん)

競合他社との戦い方です。競合が業界を代表するサービスを提供しているため、サービスの中身で戦っている印象がなくどこかふわふわしていたのですが、ロイヤルカスタマーにしっかりと目を向けていくことを大事にした方がいいというアドバイスはかなりプロダクト開発のヒントになりました(楽天 プロダクトマネージャー 山田さん)

どの登壇者の方も、PMとして何かをしていたから今のキャリアになったというより、色々やっていたらPMになったという方が多い印象を受けました。(20代 プロダクトマネージャー Eさん)

ー 先輩PMとの会話で解決した悩みや解消した疑問などがあれば教えてください。

ちょうど社内でのコミュニケーションに悩んでいて、先輩PMがそれぞれ違うシチュエーションで課題に直面し、それぞれ違った打ち手で解決していたこと。(株式会社estie プロダクトマネージャー 植木さん)

転職する際に、シリーズA,シリーズBなどどのくらい金額を投資されているのかも大事だが、投資されたお金をマーケティングに使っておりプロダクトに使っていないところにプロダクトマネージャーとして転職するのは本当にいいのかということはかなり経営者を見極める時に参考になりそうです(20代 プロダクトマネージャー Yさん)

enechainの大橋さんの、「自分の好きなことをやるより、まず社内の課題を探して解決した実績を作ってから自分がやりたいことをやるべき。社内の課題は何か?を考え続けてやったことない試作でもやってみる」という言葉です。私も仕事は好きなことをやりたいと思っていましたが、やりたいことをやるためにはまず土台を作らないといけない重要さを学びました。(20代 プロダクトマネージャー Eさん)

申込者はこんな人

今回のイベントのお申し込みいただいた方は、現在プロダクトマネージャーをやられている方が多いですが、それ以外にも、WEBディレクター、エンジニア等職種は様々といった結果でした。


最後に


今回、GrantyPMとして初回のイベント開催でしたが、先輩PMの皆さんのおかげで、参加者の皆さんは非常に満足していた様子でした。まだまだ相談したいことが多く、懇親会の場や終了後も話が止まらない様子も見られました。

今回のイベントで運営側としては、相談のハードルを下げるためのイベント作りを心がけました。

普段なかなか直接会話することができないような、第一線を走っている先輩PMと直接話せる機会であっても、そこにハードルを感じてしまう人も少なからずいると思います。

  • 何を質問していいかわからない
  • 周りに圧倒されてしまう

そういった人でも入りやすく、学びを得られ、キッカケを作れるようなイベントの雰囲気作りを徹底しました。

同じように問題を抱えて悩んでいる人がたくさんいて、相談したら簡単に解消されるようなことも多くあると思います。熱量を持ってプロダクトに関わっている人同士が助けあい、ライバル企業であっても、一緒に業界全体を盛り上げていけるような繋がりを増やしていけたらと考えております。

今後も継続的に開催していきたいと考えておりますので、次回のイベントへのご参加をよろしくお願いします!

感想や得られた気付き、気になったフレーズがありましたら、「#Granty PM」を付けてツイートしてみてください〜!