
どうも、マツバラヤスユキ(@yaspontax)です。
プロダクトマネージャーという言葉が徐々に日本国内にも浸透し始めてきており、
2016年と比較して、2018年の求人数は2倍にとなっているようです。
しかし、まだまだプロダクトマネージャーというポジションが存在するのは、
一部の先進的な企業のみではないでしょうか?
僕が勤めている企業も残念ながらプロダクトマネージャーというポジションは存在しませんが、
1年前くらいから社内外でプロダクトマネージャーと自称しています。
もちろん嘘をついている訳ではなく、
数年前からプロジェクトマネージャーとしての業務内容から徐々に変化し始めた頃に、
現在の業務内容を世の中一般的なロールに当てはめると何て言うのだろうか?と調べたり、
社外の方にお会いしながら確認した結果、「プロダクトマネージャー」を発見しました。
それ以来、twitterでもyentaでも何でもプロダクトマネージャーと名乗ってます。
そんな自称プロダクトマネージャーなので、
誰かから”プロダクトマネージャーとは○○である”といったようなことを教わることはありません。
(まあ、教えてもらえる企業はごく僅かだと思いますが、、、)
プロダクトマネージャーと自称しつつも、
いまいちプロダクトマネージャーの明確な役割を掴みきれない状態でしたでしたが、
そんな僕にとって、絶好の機会がありました。
目次
pmconf2018に参加してきた
pmconf2018(プロダクトマネージャー・カンファレンス)というプロダクトマネージャーの祭典があり、参加してきました。
今をトキメクITベンチャー企業や有名大手企業のプロダクトマネージャーやCEO、CTOの方々が登壇され、
プロダクトマネージャーの役割やマインドセット、考え方、組織論、フレームワーク、事例を用いたhowの紹介を聞くことができます。
パワーをもらえて、非常に学びの多い最高のイベントでした。
他社のプロダクトマネージャーの方と交流することもでき、共感することや悩みの解決策を教えてもらうこともできました。
僕は、今年が初参加でしたが、2016年から年1回開催されているようなので、ぜひ来年は参加してみてください。
前置きが長くなってしまいましたが、そんなpmconf2018で聞いた各社の”プロダクトマネージャーの役割”について、まとめたいと思います。
プロダクトマネージャーの役割とは
pmconfでプロダクトマネージャーの役割に関するお話をされていた方の内容をお借りしながら、プロダクトマネージャーの役割を見ていきたいと思います。
※全てをご紹介している訳ではありませんので、ご注意ください。
アットコスメを運営するアイスタイルさんにおいて、一番大事にしていること。#pmconfjp pic.twitter.com/ijxQQhd7c7
— マツバラヤスユキ (@yaspontax) 2018年11月6日
以前、以下のような思考の整理をtwitterで発信しており、非常に共感度の高い内容でした。
プロダクトマネージャーは、WhyとWhatを求められる。
プロジェクトマネージャーは、HowとWhenが求められる。ということで、僕はWhyとWhatを追いたいので、PMP(Project Management Professional)を取得したけど、深堀りのキャリアパスではなく、プロダクトマネージャーへ!
— マツバラヤスユキ (@yaspontax) 2018年7月29日
株式会社アイスタイル 代表取締役社長 兼 CEO 吉松さんがお話をされていた内容の為、一括りにプロダクトマネージャーと言っても、かなり高いレイヤーのPMですが、全社に対してWhyとWhatの理解を高めて行くことをPMの役割としています。
“組織としてプロダクトマネジメントに取り組む”
スーパーPMになることは難しいから、自律的に動けるチームを作る。#pmconfjp pic.twitter.com/oEUqyurED5
— マツバラヤスユキ (@yaspontax) 2018年11月6日
グロース・アーキテクチャ&チームス株式会社 代表取締役 鈴木さんがお話されていた内容ですが、一般の企業において1人の超優秀なプロダクトマネージャーを採用したり、育てることは難しい為、組織として複数人のプロダクトマネージャー、もしくは他のロールのメンバーも巻き込んで、プロダクトマネジメントを実施すべきであるということです。
“登壇者が話している他社のキラキラした成功事例を持って返って、そのままやろうとしても上手くいかないケースの方が多い。それを自組織にどのように適用させて、チームでどう取り組むかがポイントである。”
グサッッッ。
まさにおっしゃる通り🙃🙃🙃#pmconfjp— マツバラヤスユキ (@yaspontax) 2018年11月6日
こんなお話もされていましたが、まさにその通りで、他社における成功事例をそのまま自組織に持ち帰っても、決して上手くはいかず適用させる必要があります。
“ユーザーのニーズが変化することを前提に、「ユーザーの価値とは何か」をずっと考え続けるスタンスが大切。”
変化の激しい現代において、プロダクトの提供価値を一度決めたからといって、脇目も振らずに走り続けるのは、危険すぎる!#pmconfjp pic.twitter.com/GEOZ50pKo4
— マツバラヤスユキ (@yaspontax) 2018年11月6日
株式会社エウレカ 執行役員 VP of Pairs Japan 金田さんのお話で、
どこかで終わりが来るものではなく、”考え続ける”ことがプロダクトマネージャーには必要となります。
PMとは、プロダクトの成果を最大化すること。
それは、プロダクトライフサイクルにおける山のトップの高さをいかに引き上げられるか。#pmconfjp pic.twitter.com/r85gNkFrur
— マツバラヤスユキ (@yaspontax) 2018年11月6日
株式会社サイバーエージェント 執行役員 長瀬さんのお話では、プロダクトの成果である売上にフォーカスを当てられていましたが、事業としてプロダクトを世に提供することが前提と考えると、理解できる内容かと思います。
プロダクトを作ること
=未来にあって当たり前のものをつくること#pmconfjp pic.twitter.com/w51OcdyWvX— マツバラヤスユキ (@yaspontax) 2018年11月6日
ピクシブ株式会社 執行役員 pixiv運営本部長・新技術プロジェクトプロデューサー 清水さんの表現は、非常に分かりやすいのではないでしょうか?未来にあって当たり前ということは、ユーザーのニーズ(Why)を的確に捉え、本質的に求めるモノ(What)を形作ること。
Folio甲斐さんによる経営者視点でPdMに求める「資質」
※スキルセットを除いて・Productへの尊敬
・相手への尊敬
・自分への尊敬【1番大事】(プチ社長としての資質とも言える)#pmconfjp
— マツバラヤスユキ (@yaspontax) 2018年11月7日
株式会社FOLIO 代表取締役 CEO 甲斐さんは、
“PM=プチ社長”と表現されておりました。
PMの役割は会社によって、人によって異なるし、全て1人でやれる必要はない。
新しい人が入ってきて、その人に自分がやっている役割を渡せるのであれば渡して、自分はまた新たなPMとしての役割を見つければ良い。写真はマネーフォワード今井さんのPMとしての役割の変化。#pmconfjp pic.twitter.com/BtIsSwV6u2
— マツバラヤスユキ (@yaspontax) 2018年11月7日
株式会社マネーフォワード MFクラウド経費本部 本部長 プロダクトオーナー 今井さんのお話で、プロダクトマネージャーの全貌を1人の役割として明確な定義化することは不可能であると割り切ることができました。
リクルートコミュニケーションズさんのPM関連の役割定義。
これ、ほんとありがたい🙇#pmconfjp pic.twitter.com/wLQJwC5yUz
— マツバラヤスユキ (@yaspontax) 2018年11月7日
株式会社リクルートコミュニケーションズ 宮里さんと金田さんのお話の中でリクルートコミュニケーションズさんにおけるプロダクトマネージャー関連の役割定義をご紹介いただきました。
マネーフォワード今井さんのお話からの流れで、複数人のチームでプロジェクトマネジメントを実施することを前提に役割を定義されています。
楽天 山下さんのお話の中でもプロダクトマネージャーが全てを行うことは不可能というお話が。
“プロダクトの価値を引き上げる”ことに重点をおいては、チームでプロダクトマネジメントに取り組む体制を取っている。1人のスーパーPMへの幻想は無くすべき。#pmconfjp pic.twitter.com/XKLBBfjyaY
— マツバラヤスユキ (@yaspontax) 2018年11月7日
楽天株式会社 顧客戦略統括部 Vice Senior Manager 山下さんのお話も共通するものがありました。
最後に
pmconf2018をプロダクトマネージャーの役割という観点で振り返ると、
大きくは次の2つのキーワードに集約されるのではないかと思います。
- WhyとWhatの追求
- 個人ではなく、チームでプロダクトの成果を最大化する
※個人的な受け取り方に引っ張られている可能性はあります。
しかし、企業毎に実務レベルで見ると、その役割は様々であり、明確にこれが役割であると言及することは難しいことが分かりました。
ちなみに、現状とのギャップはありますが、
個人的な理想像としてのプロダクトマネージャーの役割は、
“PM=プチ社長”です。
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