PMP試験の受験資格とは?本当に受験ハードルは高い?

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どうも、マツバラヤスユキ(@yaspontax)です。

 

PMP試験は、受験をするのにハードルが高いと言われていますが、具体的に何のハードルが高いのでしょうか。受験費用が高い?試験の難易度が高く難しい?受験の申請が大変?

2015年7月にPMPを取得し、2018年に資格を継続更新した経験を活かして、PMP試験の受験資格や受験費用、試験申し込みの申請方法、勉強方法などを解説・紹介させて頂きます。

PMPやプロジェクトマネジメントの資格に興味はあるけど、受験費用が20万円〜40万円と高額だと聞くしそんな大金払えないとお悩みの方もぜひこの記事を読んでみてください。
(Eラーニング等活用すれば、費用を安く抑えることができます!)

※2017年9月6日にPMBOK® ガイド 第6版がリリースされ、PMP® 試験も2018年3月26日以降は、第6版に対応したものに変更されております。

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PMPとは

PMPについて簡単にご説明します。

PMPとは、正式名称をプロジェクトマネジメント・プロフェッショナル、Project Management Professionalと言い、米国プロジェクトマネジメント協会PMIが認定するプロジェクトマネジメントに関する国際資格です。PMBOKガイドに基づいており、プロジェクトマネジメントに関する一定水準のスキルを有することを資格認定するものとなります。プロジェクトマネジメントの知識のみではなく、プロジェクトマネージャーとしての姿勢を問うような内容や取り組み方、経験など実務的な内容を重視しています。

PMBOKについてご興味のある方はこちらをご覧ください。

PMP受験費用にも関わるPMIの会員メリットや認定資格については以下の記事にまとめておりますので、ご興味のある方はご覧ください。

 

仕事で使える資格PMP

日経Bizアカデミーの「仕事で使える資格は何か」というアンケート調査では、2014年度は、第1位:公認会計士、第2位:米国公認会計士(USCPA)、第3位:中小企業診断士に次いで、第4位:PMPとなっておりました。

https://style.nikkei.com/article/DGXZZO9888429025032016000000?channel=DF180320167087

 

2015年度は、少し順位が落ち、12位〜18位あたりとなっておりますが、

上位にランクインしている資格の税理士や一級建築士などは業務上必須の資格であることを考えると、仕事で使えると考えている資格保持者が多いことが分かります。

https://style.nikkei.com/article/DGXZZO9880992024032016000000?channel=DF180320167087

 

資格難易度ランキング.jpというサイトで様々な資格難易度がランキング形式で比較されていますが、IT・パソコン・情報技術カテゴリでは難易度上位(14位)に位置付けられています。

応用情報技術者やオラクルマスターゴールドとほぼ同じ難易度とされています。

https://xn--nckg3oobb4031eg4kngetn8hqeva.jp/

 

 



PMPの受験資格

受験資格としては、
PMI(*1)の会員、非会員は問いませんが、
必ず以下の条件を満たしていなければ、受験できません。
 *1:米国プロジェクトマネジメント協会
  1. プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験
  2. 35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講

プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験

プロジェクトを指揮・監督する立場で一定期間のプロジェクトマネジメントの経験があること。
  • 高校卒業またはそれに相当する資格をお持ちの方は、60ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験を含む、プロジェクト業務を指揮・監督する立場での7500時間の実務経験が必要です。
  • 大学卒業またはそれに相当する資格をお持ちの方は、36ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験を含む、プロジェクト業務を指揮・監督する立場での4500時間の実務経験が必要です。
  ※受験条件となるプロジェクト業務は、
   試験申し込みから遡ること8年以内の業務に制限されています。
【プロジェクトマネジメント経験の証明】
試験申し込みの際には、プロジェクトマネジメント経験証明(Experience Verification Information)の提出が求められます。申込者は、プロジェクト1件ごとに1様式へ記載します。申込書が不十分な場合は、差し戻しとなります。
PMIはプロジェクトを次のように定義しております
プロジェクトとは、明確な始まりと終わりがある成果物またはサービスを生み出すための有期的な業務である。

高校卒業の方であれば、

「プロジェクト業務を指揮・監督する立場での4500時間の実務経験」ということなので、

1年間で240日勤務 × 1日8時間業務を行うとすると、

3年11か月の期間が必要となります。

大学卒業の方であれば、

「プロジェクト業務を指揮・監督する立場での4500時間の実務経験」ということなので、

1年間で240日勤務 × 1日8時間業務を行うとすると、

2年4か月の期間が必要となります。

35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講

プロジェクトマネジメントに関する研修を受講したことを証明する書類を保管する必要があります。それに基づいて申請をします。ただし履修した内容に品質、スコープ、タイム、コスト、人的資源、コミュニケーション、リスク、調達、統合マネジメントの知識エリアが含まれていることが要求されます。 以下の機関が提供する講習が対象となります。

REP(Registered Education Provider)

大学

PMI支部

企業内教育

Eラーニング

研修機関

研修名、研修場所、実施日、時間数および研修内容に関する資料を基に申請書に記入してください。なお、資料は後日の監査等のため保管しておいてください。 なお、以下の教育は、公式なプロジェクトマネジメント研修に該当しません。 PMI支部の運営に関わる会合自主学習(例:プロジェクトマネジメント関連書籍の読書また、上記の研修の受講に関する有効期限は、定められておりません。

35時間の公式な研修の受講が必要となる為、

1日7時間×5日間の詰め込み受講や

週末に1日3時間×12日間(全ての土日を使っても1か月半程度かかります)

と、受験をする資格を得る為にもかなりの労力が要ります。

内容は、PMPの試験内容の根幹であるPMBOKガイドの解説のような講座から、より実務に寄った技術的な講座、試験対策講座など様々ありますが、費用も結構かかります。

Eラーニングでの受講であれば、4万円程度からありますが、

研修機関でのセミナーは、10万円以上かかります。

ちなみに、EラーニングのPMBOK習得講座においても、セクション毎に簡単な試験が存在しますが、難易度は易しく、苦戦することはないかと思います。

通いの対面講座ではも恐らく試験やテストがあるのでしょうが、僕は経験がない為、詳しくは分かりません。



PMP試験申し込み

受験申し込み時の申請が結構大変で、骨が折れる作業です。

プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験について

僕は大学卒業しているので、

36ヶ月間のプロジェクトマネジメント経験を含む、プロジェクト業務を指揮・監督する立場での4500時間の実務経験が必要でした。

申し込み画面では、ひとつのプロジェクトに対して、

プロジェクト名や会社の名前、連絡先、上司の名前、上司への直通番号と多くのことを聞かれます。

また、そのプロジェクトにおいて、PMBOKの5つのプロセスである

立ち上げ initiating(5項目)

計画 planning(6項目)

実行 executing(8項目)

監視コントロール monitoring and controlling(4項目)

終結 closing(7項目)

の計30項目で、それぞれ何時間ずつ費やしたかを入力しなければなりません。

更に、一番の難関は、そのプロジェクトでのPM作業の概要を500文字以内で記入しなければなりません。

ちなみに、全て英語です・・・

という入力を合計4500時間に達するように、

経験した複数のプロジェクトの情報を入力することで、

申し込みを行うことができるのです。

35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講について

実際に受講した研修の研修名や主催者名、開始日、終了日、時間数、取得時間数を入力し、合計で35時間となるようにするだけなので、大変ではありません。

申し込み時の自己申告ベースで受験できるの?

申し込み自体も大変にも関わらず、
なんと1/4の確率で更に高い壁が待ち構えています。
申請内容に対する「監査」存在します。
PMIは、申し込みをした人から監査対象者を選びます。
(4人に1人の割合で選ばれるとか、申請内容の怪しい人が選ばれるとか、ランダムに選ばれるとか、うわさは様々な様です。)
監査対象になると、
  • 大学卒業証明書
  • 35時間以上の講座修了証明書
  • 各プロジェクトに対する上司の署名
を用意して、アメリカ(PMI)まで送付しなければなりません。
万が一、監査にて不合格となった場合、
すでに試験料を支払済の場合には手数料 100 ドルを差し引いた試験料が払い戻されるとのことです。
また、次回の試験申し込みは一定期間待った後、再試験申し込み手続き、試験料支払いが必要であり、必ず監査の対象となるようです。
ちなみに、僕も監査対象に選ばれてしまい、
初の国際郵便を送りました…
これまた、大変だった…



申請時に参考にしたWEBページ

  • 監査対象となった場合に行うべき対応

https://www.pmi-japan.org/faq/pdf/Q&A_PDF.pdf

 

  • PMIアカウント登録方法

https://www.pmi-japan.org/pmp_license/pdf/PMI_Account_Registration_2013.pdf

 

私が利用した公式なプロジェクトマネジメントの研修

とにかくコストを抑えたかったため、Eラーニングを受講しました。
(セミナーだと10万円以上するものも多数あります。)
ネットラーニング
 金額:32,832円(税込)
 研修時間:35時間
※僕が受講したものを参考にご紹介しておりますが、
様々な講座がありますので皆さんに合ったものをお選びください。

PMP受験勉強の教材

受験資格が揃ったら、あとは当日に向けて勉強するのみです。
受験の難易度について、捉え方は個人差があるかと思いますが、頑張れば受かるレベルだと思います。
受験資格である実務経験がしっかりとあり、35時間の公式なプロジェクトマネジメント研修を真面目に受けていれば、あとはPMBOKガイドを2,3ヶ月かけて一通り勉強し、PMP試験合格虎の巻を1ヶ月で1,2周すれば大丈夫なレベルです。
僕は第5版の時に受験しましたが、その時使用した教材の第6版対応のものをご紹介します!
以下の教材を使用しました。
とにかくPMBOKガイドの読み込みが大事です!
  • PMBOKガイド
  • PMP試験合格虎の巻
  • PMP試験 要点解説×対策問題

PMP試験の参考書を以下の記事でまとめておりますので、ご興味ある方はご覧ください。



勉強の流れとコツ

①まずは、シンプルにPMBOKガイドをざっと見る

・プロセス群と知識エリアの全体像を意識して

・各プロセスの前後関係を意識しながら、インプットとアウトプットを押さえる

②合格虎の巻をさらっと1周する

・ポイントと出題傾向を押さえる

③合格虎の巻2周目はじっくりと

・PNBOKガイドの該当箇所を引きながら深く理解する

④受験資格の獲得と新しい問題を解くためにeラーニングを受ける

⑤勉強はここまで、受験申し込みをする

 

実際に受験した際の当日の様子や試験問題などについて以下の記事にまとめておりますので、ご興味ある方どうぞご覧ください。

 

番外編:情報処理技術者試験プロジェクトマネージャ試験の受験資格

PMPと比較されることが多い、情報処理技術者試験プロジェクトマネージャーの受験資格を調べてみました。
IPA(情報処理推進機構)のサイトによると、次の通りである。

1.対象者像

高度IT人材として確立した専門分野をもち、システム開発プロジェクトの責任者として、プロジェクト計画を立案し、必要となる要員や資源を確保し、計画した予算、納期、品質の達成について責任をもってプロジェクトを管理・運営する者

 

2.役割と業務

情報システム又は組込みシステムのシステム開発プロジェクトの責任者として、当該プロジェクトを計画、実行、管理する業務に従事し、次の役割を主導的に果たすとともに、下位者を指導する。

 (1) 必要に応じて個別システム化構想・計画の策定を支援し、策定された個別システム化構想・計画に基づいて、当該プロジェクトの実行計画をプロジェクト計画として立案する。
 (2) 必要となる要員や資源を確保し、プロジェクト体制を確立する。
 (3) 予算、工程、品質などを管理し、プロジェクトを円滑に運営する。進捗状況を把握し、問題や将来見込まれる課題を早期に把握・認識し、適切な対策・対応を実施することによって、プロジェクトの目標を達成する。
 (4) プロジェクトの上位者及び関係者に、適宜、プロジェクトの実行計画、進捗状況、課題と対応策などを報告し、支援・協力を得て、プロジェクトを円滑に運営する。
 (5) プロジェクトの工程の区切り及び全体の終了時、又は必要に応じて適宜、プロジェクトの計画と実績を分析・評価し、プロジェクトのその後の運営に反映するとともに、ほかのプロジェクトの参考に資する。

 

3.期待する技術水準

プロジェクトマネージャの業務と役割を円滑に遂行するため、次の知識・実践能力が要求される。

 (1) 組織運営及びシステム全般に関する基本的な事項を理解している。
 (2) 個別システム化構想・計画及びプロジェクトへの期待を正しく認識し、実行可能なプロジェクト計画を立案できる。
 (3) 前提・制約条件の中で、プロジェクトの目標を確実に達成できる。
 (4) 要員・資源・予算・工程・品質などを管理し、プロジェクトの全体意識を統一して、プロジェクトを運営できる。
 (5) プロジェクトの進捗状況や将来見込まれるリスクを早期に把握し、適切に対応できる。
 (6) プロジェクトの計画・実績を適切に分析・評価できる。また、その結果をその後のプロジェクトの運営に活用できるとともに、ほかのプロジェクトの参考に資することができる。

結論としては、受験資格は特にないようです。

2001年までは、年齢27歳以上であることが受験資格であり、

受験の際に、業務経歴書の提出が必要だったようですが、現在は撤廃されております。

つまり、受験するだけであれば、誰でも受験することが可能となります。
そんな情報処理技術者試験プロジェクトマネージャーの合格率は2015年実績で13.4%となっております。
PMPはというと、60%前後と言われております。
受験資格のハードルが高いPMPと、受験資格が特にない情報処理技術者試験プロジェクトマネージャーを合格率で比較することは意味がないとので避けたいと思います。
PMPは受験料が高かったり、監査対象になる可能性がありなってしまうとめんどくさく、情報処理技術者試験プロジェクトマネージャー受験に論述試験があり対策が大変そうといった感じで、それぞれ一長一短あるかと思います。
個人的には、まずは若手でPMPを取得して、更に経験を積んで必要に応じて、情報処理技術者試験プロジェクトマネージャーを取得することをオススメします。



まとめ

PMPの受験ハードルは高いと思います。
(ハードルが低いとは決して言えません…だって大変だったんだもん)
ただし、資格を取得することによるメリットは 大きいのではないかと思います。
僕自身、取得して本当に良かったと思っています。(以下の記事にもまとめておりますので、ご興味があればご覧ください)
最近、国内のWeb記事ではあまり取り上げられないですが、以下の2016年度米国におけるエンジニアが稼げる資格ランキングでは、堂々の第5位であり、回答者の平均年収は$116,094とかなり高い水準にあります。ということで、PMP資格の価値はまだまだ高く評価されています。
PMPを取得したことで問題が解決し、自信を持って業務に取り組むことができるようになりました。

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