ビジネスモデルとプロダクトの整合性が重要|ヤフオクとメルカリを比較

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どうも、若手PMです。

ビジネスモデルとプロダクトの整合性って非常に重要だなと思うのです。

まずはじめに

ターゲットユーザーを決め、本質的なニーズを特定し、顧客提供価値を定義し、プロダクトのコンセプトを決めたとしても、

ビジネスモデルとの整合性がないと、提供されるプロダクトが矛盾を抱えてしまい、本質的なニーズを解決することができなくなってしまうのです。

例えば、ヤフオクのビジネスモデルについて

オークション出品は以下の利用料が必要となります。

■Yahoo!プレミアム会員費
■落札システム利用料(落札された場合のみ必要)
■オプション利用料(設定によって必要)
■出品取消システム利用料(状況によって必要)
■料金体系が異なるカテゴリ(特定カテゴリ)

メルカリやフリル、ラクマのようなフリマアプリが存在せず、

CtoCでのモノの売却サービスでヤフオクが一強の時代はそのビジネスモデルでよかったのかもしれません。

しかし、フリマアプリが誕生してからというもの、

ユーザーに広く支持されるプロダクトはヤフオクではなく、

フリマアプリになってしまったのだと思います。

それはなぜでしょうか?

ユーザーの本質的なニーズから考える

ヤフオクやフリマアプリの利用ユーザーの本質的なニーズにあると思います。

売りたいモノ、手放したいモノが発生するのはどういう時ですか?

昨日まで使用していたモノが何かのきっかけで、売りたいモノや手放したいモノに変わるんだと思うんです。

引越しなどを除いて、計画的にこれはいついらなくなるから、来月には売りたいなんて状況はないですよね。

そのタイミングで、売りたいし、手放したいたいというのが、ユーザーの本質的なニーズなんだと思います。

その為、いつ売りたいモノ、手放したいモノが発生するか分からないのに、会員費を払い続けないといけないというのは、本質的なニーズにマッチしないと思うのです。

ビジネスで利用している人や頻繁に利用する人は良いのかもしれませんが。

また、自分が納得した価格で売れる、手放せることを求めていますが、

一般のユーザーは、目利きのプロではないので、一度出品してみて、購入希望者の様子を見ながら、価格を調整したいと思っているので、

その商品が希望の価格で売れるのか、そもそも売れるのかどうか分からない状況で、

会員費や出品取消システム利用料がかかるということも、出品ハードルが上がってしまい、

ユーザーのニーズとはマッチしないと思うのです。

その反面、メルカリは、ご存知の通り、出品料は無料であり、出品取消も当然無料です。

メルカリの躍進

2018/06/18に東証マザーズに上場を果たしましたが、ユーザーに支持される理由が分かりますね。

「メルカリ」は2013年にサービスをスタート。

  • 2015年6月期 → 630億
  • 2016年6月期 → 1420億円
  • 2017年6月期 → 2480億円

と、すさまじい勢いで流通総額を拡大。今期の流通総額は2017年7月~2018年3月期(第3四半期累計)で2660億円と、2017年6月期の実績を突破。3000億円超えは確実と見られる。

引用:https://netshop.impress.co.jp/node/5423

タイミング的に書いちゃいますが、メルカリ「半端ないって!」

本当にすさまじい勢いですね。

ヤフオクは横ばい

引用:https://ecnomikata.com/original_news/15572/

メルカリの躍進に比べて、

ヤフオクは苦戦している状況が見て取れます。

ユーザーに支持されているのは

メルカリ、ヤフオクのスマートフォンによる利用者数の推移です。

メルカリは、トータルの利用者数、アプリ利用者数ともに月ごと若干の増減はありつつも増加傾向です。ヤフオクは、トータルの利用者数が減少傾向で、アプリ利用者数も増えていません。

アプリ利用者数は、1年前の段階でメルカリがヤフオクを200万人ほど上回っていましたが、差はさらに広がっています。トータルの数字でも、メルカリはヤフオクに追いつき、追い越しそうです。

引用:https://www.webprofessional.jp/mercari-vs-yahoo-auction/

2017/05時点で、ヤフオクが150万人ほどメルカリよりもユーザー数が多かったですが、

メルカリの流通額の上昇から推測する限り、

メルカリが逆転しているのではないかと思います。

(最新の数値が見当たらなかったので、推測ですみません!)

しかし、ショップや個人ビジネスの販売においては、

まだまだヤフオクが強い状況のようですね。

まとめ

ユーザーのニーズを満たすモノがプロダクトであり、

ビジネスとして運営する上では、利益を確保することは必要不可欠ですが、

ビジネスモデルが、プロダクトと矛盾してしまわないように、注意しないといけないですね。

特に、ヤフオクとメルカリのケースを見ると、競合がいる場合は、特にビジネスモデルの差で優劣がついてしまうということを肝に銘じたいですね。

誤解の無いように、最後に補足しますが、

どこまで言っても、ユーザーに支持されるかどうかは、

プロダクトありきだと思っております。

プロダクトマネージャーの役割、仕事内容、スキルについて

まとめた記事をご覧になりたい方はこちらをどうぞ!

以上です。