
1on1をご存知でしょうか?
1on1を実践してみたらチームのコミュニケーションが活発になったので、ご紹介したいと思います!
最近よく耳にするようになった1on1ですが、国内ではヤフー社で1on1が実施されていることが有名であり、米国シリコンバレーでも1on1meetingが文化として根付いてきている人材教育制度です。
1on1とは
1on1とは、上司と部下による定期的な1対1のミーティングのことです。
基本的には、部下の話を上司が聴く時間とされており、上司は聴いた上でコーチングやティーチング、フィードバックを行います。
部下が話す内容としては、将来の夢や目標から始まり、今後どのような仕事をやりたいといった意向、
現在の仕事でうまくいったこと・失敗したこと、仕事の悩み、課題などです。
上司が部下の話を聴いた上で、フィードバックを行ったり、一緒に考えたりすることで、
部下は教訓を得たり、思考の深掘りを行い、更なる成長に繋げることができるのです。
日々の仕事をなんとなくで終わらせてしまうのではなく、定期的に振り返ることができ、部下の成長や組織の活性化に繋がると言われています。
半期に一度の人事考課面談や業務上の報告・連絡・相談の為のミーティングなら、既にやっているよ?と思われる方もいらっしゃると思いますが、
1on1が従来の面談などと大きく異なるのは、
- 頻度の高さ(ヤフーでは隔週に1回以上とのこと)
- 上司の聴く姿勢の重視(コーチング・ティーチング・フィードバック)
です。
以下のような書籍も出ておりますので、1on1についてもっと詳しく知りたい方や実践したい方はぜひ読んでみてください。
ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法
シリコンバレー式 最強の育て方 ― 人材マネジメントの新しい常識 1 on1ミーティング―
1on1を実践してみた結果
そんな1on1を実践してみました。
前提
僕は某IT企業に務めている30才のチームリーダーです。
チームには6名のメンバーがおり、年上も年下もいます。
実践する前の状況
1年前から半年前にかけて、メンバーの退職と入れ替わりでの入社(新卒・中途)があり、
チームメンバーがガラッと入れ替わりました。
6人中4人が新しく入ってきたメンバーでした。
チーム内のコミュニケーションは手探り状態であり、
お互いに何を考えているのかよく分からない状態でした。
もちろん、業務遂行上のコミュニケーションである報告・連絡・相談はされていたが、
最低限必要なコミュニケーションのみといった状態でした。
実施した1on1の内容
最低でも月1回の頻度で1on1ミーティングを実施しました。
指示したり、注意したり、業務上の依頼をする場ではなく、
徹底的に聴く場であることを意識し、その上でフィードバックを行いました。
特に重視したのは、その人が将来どうなりたいと考えているのかを理解することでした。
現在の役割における仕事内容がその人にとってどれだけ本気で取り組めるものなのか、
目標としている内容が将来のなりたい姿に繋がることなのか、
現在、その目標の達成の為にどのような取り組みを行っており、
どのような課題があるのか。
理解した上で、自分の考えを伝え、一緒の方向を向きながら、
メンバーの課題を解決し、目標を達成することを全面的に支援するように意識しました。
定期的に行う1on1では、なりたい姿ややりたいことの確認と、
目標に対しての進捗状況や課題、対策などを聴き、継続的に支援しました。
実施後の状況
メンバー各人とお互いの考えや思考、価値観を深く理解することができ、
信頼関係が深くなったように感じます。
また、業務上の目標が、その人のなりたい姿ややりたいことに少しでも近づいたことで、目標達成に対する姿勢が強くなったように思います。
その結果、コミュニケーションの質が向上すると共に、活発になったように感じます。